マルモリ 林内作業車デルピス号
以前紹介したこともある(リンク)、営林用途向けの特殊作業車デルピス号。
以前の記事では、お昼寝中の姿を紹介しているのだが、今回はバリバリ活躍中の勇姿をお見せしようと思う。
このクルマ(クルマ?)、実は私の実家のある山村で使われている物で、同じ個体。
駐車中の姿は集落内で、使用中の姿は私の家の庭先から撮ったもの。

かなり以前になるが、私の家の裏山で森林伐採が始まり、朝早くから伐採のチェーンソーの音が響くようになった。
当時、時差出勤をしていて朝遅くまで寝ていた私は、うんざりしながら布団を被っていた。
そのうちチェーンソーのエンジン音と共に、妙な2サイクルエンジンの音が聞こえるようになったので、なんじゃらほいと外を見てみると、こいつが走り回っていた。
デルピス号が村内にあったのは知っていたものの、動く姿を見たのはこの時が初めて。
こんな風に使うのかと感心しながら写真を撮ったのだが、それも最初のうちだけで、翌日からは、また布団の中で騒音の発生源を恨むこととなる。
一週間くらいは続いていたかなあ。

上の写真から時間をさかのぼって、山上の伐採現場から、材木を満載して降りてくるデルピス号。
相当にきつい傾斜だが、2台の変速機を組み合わせた低速ギアを使って、ゆっくりと降りてくる。

以前の記事とだぶるが、改めて概要を紹介すると、デルピス号は営林用機械として、群馬県の佐藤智太郎氏が開発した特殊作業車。
クレーンやウィンチなどのオプション装備もあり、運搬用途以外にも幅広い用途で使用することが出来た。
前輪にも駆動装置をつけて、三輪駆動(3WD)としたタイプもあるらしいが、写真のデルピスは後輪のみ駆動の2WDタイプ。
エンジンは、ダイハツの2サイクル360ccエンジンを積んでおり、私がコワイ顔と茶化し続けるS38ハイゼットと全く同じ音がする。
以前お会いした、フェローMAXのオーナーから指摘されて知ったのだが、オイルタンクはフェローMAXのものの流用らしい。
もっと後年のモデルでは、550cc、また660ccエンジンを積んだモデルもあったらしい。

坂を降りきって、農道と合流。
合流地点は急カーブで、傾斜の関係で大きなウネリもあるのだが、3輪方式のデルピスは簡単にクリアー。
4輪に比べ、3輪車は不安定というマイナスがあるものの、小回り性は圧勝。
構造的には圧倒的に簡単になるし、重量積載にも強いという利点がある。

デルピスの販売は関東地区が主であったようで、関西圏に住む私は、これ以外のデルピス号を見たことはない。
大規模な林道を切り開いて、ショベルカーの化け物みたいな機械で伐採している姿から比べれば、なんとも可愛いものだが、林業機械化初期の面影を見るような気がする。

材木を降ろして、身も心も軽やかに戻ってきたデルピス。
よく見ると従後輪がリフトアップされているのが分かる。

ググッてみると、これにはタイヤの磨耗を防ぐと共に、高速料金が安くなるというメリットがあるらしいデス。

フロントマスクの横顔が、マンガのキャラクターか何かのようで、実にユニークだねー。(運転手の顔のこととは違うヨ)

白煙をたなびかせ、去ってゆくデルピス。
従後輪を上げているのは、急勾配で従輪をすらない様にという意味もある。

今になって悔やんでいるのは、写真のみで動画を撮っていなかったこと。
半睡眠状態の頭では、そこまで気が回らなかったということであるが、実に惜しいことをした。

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