青函連絡船

羊蹄丸
十和田丸の甲板より撮影。
青函連絡船は青森と函館を結んでいた鉄道連絡線。
青函トンネルの開業に伴い、昭和63年に廃止された。

廃止前にどうにかして一度乗ってみたいと思っていたのだが、当時中学生だった私には実現することがでぎず、そのまま廃止になってしまった。
しかし廃止の年の夏、博覧会「青函トンネル開通記念博覧会」のイベントとして復活運行が行われるとの話を聞き、なんとか親に頼み込み乗船する機会を得ることができた。

ここに載せた写真はいずれもその時の写真、運行には「十和田丸」と「羊蹄丸」が使われ1日2往復の運行。
運行は現役時と同じ方法がとられ、通しの連絡切符の発行の他、周遊券等「津軽海峡線」の切符での乗船も認められていた。
夜間は停泊地の青森・函館港で簡易宿泊施設として営業していた、運行によって出る赤字は地元自治体により補填がされた。

私が乗ったのは青森港発の「十和田丸」。何分にも日程が限られていた上、いまよりも更に写真の技術がお粗末であったので、まともな写真が残っていないのが心残り。
まあ今となっては乗船の機会があったことだけでも喜ぶべきだろうと思い直している。

追記
上で登場している羊蹄丸は、東京の船の科学館で展示されていましたが、解体されることが決定し、2012年(平成22年)愛媛県新居浜港で最後の一般公開がされました。
そのときの写真をupしてますので、よろしければご覧ください。(リンク)


八甲田丸
青森港内に係船、展示されていた。
現在も青森港で博物館として保存されている。
函館港では摩周丸が保存中。


十和田丸後甲板にて
世界・食の祭典は大失敗に終わったと聞いている。


タグボート・かつとし丸
函館港にて最後のお勤めに励んでいた、青森港では「ふくうら丸」が活躍していた


青森駅
連絡船関係の施設はそのままであったと思う。
今はどうなっているのだろうか?


船内で貰ったしおり
ポスターを買ったときおまけで貰った、「青函船舶鉄道管理局」名入りのもの。
国鉄時代のデッドストック物をひっぱりだして来たようだ。


船内食堂の箸袋・・・


函館駅で買ったサンドイッチの包み紙・・・
なるぺくお金を浮かせるためこんなのばっかり食べていた。
連絡船の絵が載っている、右下には「函館駅桟橋 みかど」の文字が見える。


宿泊所として「十和田丸」を使用した際の記念券
予約券は全国の「みどりの窓口」で購入することが出来、2500円であった。

廃止後の連絡船の処遇については鉄道誌の他、一般紙でもよく報じられた。
十和田丸の観光船への転身は上手くいかなかったと聞いた。

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