眼の焦点
以前ハイエース特集をした際、3代目ハイエースは手持ち写真がないから特集はムリと書いたのだが、ストックの中から写真をかき集めてみたところ、何とか形になりそうだったのでまとめてみた。(4代目はムリ)

写真は1982年(昭和57年)に登場した、3代目ハイエースのワゴン。
とりあえず目玉(ライト)をたくさん付けておけば豪華そうに見えるじゃね、みたいなデザインがとってもステキ。

改めて正面からマジマジと見ていると、眼の焦点があわなくなるというか、眼がチカチカ、シパシパするような感じがする。
昔々、人の顔に目を複数貼り付けたようなコラがインターネット上に出回っていたが、それと同じような感じがする。
人間の脳には「眼は一対」という認識があり、たくさん眼があると脳が視覚認識できないとか、複数の眼があると「眼を合わせる」ということができないため混乱するとか、もっともらしい解説を見たような記憶があるが本当かどうかは知らない。

同類のホンダTN−7なんかはどうかなと、手持ちの画像から、正面画像を引っ張り出してにらめっこしてみたのだが、こちらではそのような感じはあまりしなかった。(見てみるかい?)
但し、あまり良い顔つきとも思わないが。

同じクルマの後側からのショット。

初代モデルなら、ボディの一部を見ただけでも識別できるくらい特徴的なシルエットをしていたが、2代目からは個性的な色が薄れ、この3代目ではいかにも普遍的な、標準的な1ボックススタイルで、趣味的には色気が薄れたような感じを覚える。

このクルマは、2011年隠岐・島前に旅行した際に見かけたもので、ボディの記載のとおり、自治体が所有するもの。
錆が出ていていかにもくたびれた感じであったが、海に囲まれた離島という使用条件で、当時でも車齢20年以上ということを考えると、十分すぎるほど上等な使い方ではなかったか。
このバスは数年後、退役した模様。

こちらは商用グレードに使われていた丸目2灯モデル。
見ての通りの救急車で、正確には「トヨタ救急車」という名前らしいのだが、私にかかればどっちも一緒くた。

お顔を印象づけるグリル周りはシンプル極まりない構成であるが、端正な顔立ちという感じでなかなか好き。
初期のトヨタ車に見られた、伝統のTマークがたまらなく渋い。
クイックデリバリーの顔もこんな感じだったね。

全体像

20年以上前に撮影した古い写真だが、当時としても年季を感じさせるいでたち。
私立病院の名前が入っていたが、デボチンには消防マーク(消防章)がそのま残っており、払い下げの車である模様。

アップは撮っていないけど、運転席ミラー下につく銀色のエンブレムは、「ambulance」(アンビュランス=救急車)と書かれている。
ホイールキャップはマークIIかなんかのものかな?

2012年撮影の同型車。

こちらも病院で使用されているもので、年式的にも近いものだと思われるが、パッと見はなかなかキレイな状態で程度良好であった。

玩具の救急車といえば赤十字マークがつきものであるが、このクルマは青十字がついている。
赤・青・緑に黒十字、それぞれもっともらしい意味があるらしいがよく知らないので割愛する。

山間の某地方で撮影したジャンボタクシー。
こちらは初期型のワゴンモデルとなり、グリルは黒一色のシンプルなものになる。(トップのモデルと見比べてみて)

2011年に撮影した写真で、これも古豪と呼ぶにふさわしい存在であった。
手前の日産クルー(2009年生産終了)も、当時であればまだまだ見かけたもので懐かしい。
この会社は残念ながら廃業してしまったようで、このクルマたちも運命を共にしたのだろう。

ハイエース、ライトエースというトヨタコンビのショット。

ハイエースは上のタクシーと同様、初期型のワゴンモデル。
色鮮やかで複雑なデザインのストライプテープを巻いたり、グラデーションカラーをまとってみたりするのは、'80年代のトレンド。
このカラーのハイエースは当時からよく見かけたもので何とも懐かしい。
サンルーフ、テレビアンテナといったアイテムも同様で、車内は当然土禁なんだろーなーと思う。

お顔と正対できない状態ながら前期型ワゴン。

各部の色使いで高級感をアピール、その雰囲気がいかにも昭和的で好ましい。
くどいという感じはするが、それもまた味、濃厚なネットリとした感じを楽しもう。

同じクルマの前部。
廃車、現役のクルマに混ざって駐車場の隅に置かれていた。

グレードはスーパーカスタム、後部フェンダーにも筆記体で文字が書かれていたのだか、原版でもつぶれて読み取れなかった。(なんとかSaloon EXとある)

こちらは後期型ワゴン。
規格型ライトから、異形ヘッドランプに移行。
wikipediaには、次代の100系ハイエースを意識したデザインと書いてあるがホントかな?


こちらは極最近見かけた現役のクルマ。

ここ数年旧車の人気が高まっているようで、定番のケンメリ、ハコスカなどは信じられない値段で取引されている。
あわせて'80年代'90年代のクルマも人気が高まっているとのことで、この年代のクルマをきれいに仕上げて乗っている人も随分と増えた。
経年劣化、部品調達の苦労など、一筋縄でいかぬところがあるだろうし、そんな意気もない私は感心するのみであるが、懐かしいクルマが走っている姿を見るのはとても嬉しく楽しい。

写真のクルマも同様に30年以上の年月を越えて、現役で活躍する個体。
上のワゴンと同じパターンの塗装であるが、リアタイヤハウスのところの文字はこちらが「SUPER CUSTOM」、上は「turbo」と異なる。
グリルの色分けもそれぞれ違うみたい。

これまで書いてきた通り、年代を簡単に見分けるにはグリルデザインを用いるのが簡単なのだが、この使い分けはワゴン・バン、またグレードにも依るらしく、私では調べきることもできないのでパス。

後期の商用グレードについては、角型2灯(規格型)ランプ車、前期ワゴンと同じ角型4灯モデル車などがあったらしいのだが手持ちの写真はなく、こちらも詳細の調査は私の手に余るのでパスです。

(2023.8.17)

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