まあ、とりあえず
これまでも何度も書いてきたのでくりかえしになるが、草ヒロ愛好家として、観察の対象となる「草ヒロ」物件の状態とか条件はどうしても気になるものである。
古い、珍しい車種を見つければ嬉しいのは当然だが、あまりにも痛みが酷いものは被写体としての魅力がうすれる事が多いし、また人目が気になる、クルマを停めるところがないから面倒といった理由でスルーしてきた物件は数知れない。
更に写真を撮ったものでも、コマを殆ど使っていない、観察を殆どしていないというケースも頻繁にあり、マニアとして熱意が足りないとい部分があるものと自覚している。
ま、だからといってどってことないんですがね。

ということで、今回はあまりやる気は無かったんだけど、なんとなくスルーのパターンを免れて記録が残っている写真を紹介しようと思う。
ボロンボロンのぐちゃぐちゃで、あんまり興味ないけど、「まあ、とりあえず撮っておくか」程度のノリで撮影したものが多い。

さて、トップの写真の正体は何かな?
撮影当時は、カクカクした全体のイメージから430セドリック・グロリアセダンかなと思ったのだが・・・。

正解はS120クラウンセダン、それも廉価版、タクシー仕様ではないかと。
上記の通り、この記事を書くまではセドリック・グロリアだと思い込んでいたのだが、Cピラーに飾り板が付いていた痕跡があり、どうもセド・グロとは雰囲気が違う。
最近とんとご無沙汰していた「日本車大検索」を引っ張り出してきて、どうもクラウンらしい、な、と。(つまり自信はあまりない)

ここまで苦労するなら、撮影当時にもっと観察しておけば、もっとコマを使って撮影しておけばとチョトだけ思ったのだが、撮影をしたときはそれほど興味もなく、しかも車の窓から「まあ、とりあえず撮っとくか」と、パシャッと一枚撮っただけで済ませた記憶がある。
全体が写りきっていないのは、車内から撮ったのでヒキが取れなかったためである。

よく見ると、ボディサイドにはなにやら落書きをした痕跡がある、全体が酷く痛んでいるのは重機かなにかに蹂躙されたからだろうね。

次は竹やり攻撃を食らっている個体。
これもルーフが強烈な一撃をくらっており、ガラスが全てなくなるなど「イタズラ被害」的な痛みが酷い。
それらもさることながら、フロントマスクが認識できないので一番惜しく、被写体への興味を薄れさせる要因になっている。

この時の私もあまりノリが良くなく、「まあとりあえず撮っとくか」と、この一枚を撮っただけで終了。
テール部分は原型が残っていて、車種の特定はすぐに出来たのだが、写真は撮っていない・・・。

上の車種の正解は、ダイハツMAXクォーレ。
現地では車種を特定した記憶があるのだが、今回さて記事を書こうとしたとき、フェローMAXだったっけ、MAX クォーレだったっけと記憶が全く残っていない。
ダイハツの550ccモデルのはずなので、この二者のいずれかだったと思うのだが・・、とまた「日本車大検索」を引っ張り出してきて、めでたく車種を特定できた。
フェローMAXと、MAXクォーレではCピラーに付いている飾り板のデザインが少々異なるのです。(助かった)

これはかなり古くから知っていた個体。
平成一桁半ば頃だろうか、鉄道写真に凝っていた時期があり、国鉄型車両を追ってウロウロしていた頃に偶々見かけて、その存在は記憶していた。
その時期既に「ノスタルジックヒーロー」は購読していたが、読むだけで実践はさほど興味が無かった時期で、この個体も撮影はしていなかった。
その後随分経ってから、そういえばと思い立って通りがかってみた所、ちゃんと残っていて撮影を果たした。

とは言いながらも、最初に見つけたときには既に相当に痛んだ状態で、再会の際も予想通りさらに痛みが進んでいて、飛び上がって喜ぶ程の感激もなく、「まあ、とりあえず撮っとくか」と数枚撮っただけ。

上の正体は初代のアコードハッチバック。
一番最初に見かけたときは、ライトの類がまだ残っていて、「顔」は認識できたように記憶しているし、車種の特定も可能だったように思う。
写真の再会時には、既にライトはなく、顔面は完全に崩壊状態で全体も草に埋もれていたため、車種の特定は難しい状態だった。
この写真だけで車種を特定しようとすれば、またまた「日本車大検索」を引っ張り出して、あちこち調べなければならなかったわけで、車種を記憶していたおかげで手間が省けた。
この記事を書くにあたり、必殺のストリートビュウで調べたところ、残念ながらその姿は見当たらず、撤去されてしまった模様。

・・・、これは出す価値があるのかどうか甚だ疑問に感じる一枚であるが、まあネタとしては使えそうな一枚であるし、細かいことを気にしていては、こんなサイトは立ち行かなくなってしまうので、気にせず紹介しようと思う。(実際もとより気にもしていないのだが)
丹後半島へ気ままなボッチドライブに出かけた際、漁港で見かけたクルマでなかったかと思う。
丁度この隣に古いキャンターの廃車があり、それの撮影のついでのオマケ程度、「まあとりあえず撮っとくか」の際たるケースであったと記憶する。
潮風にやられたのか、人為的につぶされたのか知らないが、ほとんど原型をとどめておらず、おそらく極端に古いモデルとも思われず、被写体としてはあまり面白くなかったが、「まあ・・」(以下略)

しかしてその実体は!
これはちょっと難しかった。

無論撮影当時は車種の特定にまでは興味が至らず、観察すらしていなかったのだが、手持ちの「自動車ガイドブック」を引っ張り出してきてあーでもない、こーでもない、途中から興味が別のページや、他の蔵書に移って大脱線したりで、結構な時間がかかった。
唯一特徴が残るドア後ろの通気口(写真ドアノブ斜め上Bピラーの黒い部品)から、ミツビシデリカトラックではないかと。
ちなみに丸目の前期型ではこの部品が無いみたい。
特定したからといってどってことないんですがね、一応努力はしましたのよ。

これまた酷い状態の廃車体。
これだけのことをするのは、重機じゃないと無理だろうね。
これまで冗談半分で「とりあえず」を連呼してきたが、この個体については興味ゲージが多少触れたので、痛みが酷いにも関わらずあえて撮影したケース。

それは車種が特定できる部位が残っていたことと、車種が古いものだったから。
これはさすがに私でも一発で車種が特定できたケースで、特徴的な縦長のテールランプが目立つ、トヨタカリーナ。

ボロボロの状態が惜しい気はもちろんだが、特徴的な部分が少しだけでも残っているのが嬉しい。
ここらへんの気持ちを、皆さんにご理解いただくのは非常に難しいと思う。
なんせ本人にも分かってないくらいだから。

これもまた状態が悪い個体。
トラックであることと、かなり古いものであろうことは一目瞭然なのだが、ボロボロの分解状態の上に、草木が酷くからみついて概要を把握するのが難しい。
一番残念なのはフロントマスクが完全に失われた状態であったことで、撮影時に車種の特定は出来なかった。

後ろにまわっての一枚。
道路脇の急傾斜となった雑木林にキャビン部分のみが引っかかったような状態で放置されていた。
雨空の晩秋、昼なお暗き山中での撮影で、正直かなり気味が悪かった覚えがある。

横に回ってキャビン内を一枚。
パッドのない鉄板むき出しのダッシュボード、薄いビニール張りの内張り、練り物のような樹脂部品、'60年代的なイメージが漂う内装。
大き目のキャブオーバー車、クリッパーやキャブオールクラスかしらと思ったのだが、それらをマジマジと観察した経験があるわけでもなく、確信は全くなし。

キャビンの後ろ側に回って、計器盤を一枚。
車種やメーカー名を特定できるものは一切残っておらず、前述のとおり現地では車種を特定できずじまい。
とにかく古いものだろうということで、とりあえず写真は多めに撮ってはきたもののも、状態が状態だけにやはりノリがイマイチといった感じで、なんとなく不完全燃焼に終わってしまった個体。

で、正体不明のまま長らくそのまましていたのだが、今回の記事を書くにあたり色々と調べ回り、尋ね人はどうもこの人らしいという結論に達したのが写真のお方、いすゞのボンネットトラック。

キャビンの大きさから中型・小型クラスのトラックだろうとずっと思っていたのだが、正体は大型トラック。
原設計が古いためか、車幅の割りにキャビンは小さく、単体で見た私が中型以下と思ったのもむべなるかな。(私の無知だけが原因ではないとゆーこと)

えらそうに書いておきながらなんですが、年式とか、形式を持ち出されると歯がたちません。
というか、いすゞだろうという程度の判定で、確信も無いので結構弱気です。
間違いがあればこそっと教えてもらえれば幸いです。

(2019.8.13)

戻る