分析
何故か本サイトでは度々登場するいすゞジャーニー・マイクロバス。
別にジャーニー贔屓というわけでは無いのだが、なんとなく縁があるようで、度々撮影の機会に恵まれている。

今回のトップ写真は何年か前の盆休み、ふと思い立ってふらっとツーリングに出た時に出会ったいすゞジャーニー。
今までに見たことがない派手な(毒々しい?)ピンクのボディカラー、ISUZUマークが旧書体で、ベンチレーショングリルがフロントガラスの真下にある初期のモデル。
オデコの「XXXRENTA」と書かれたアンドン、とって付けたようなルーフマーカーと、興味を引くアクセサリーも満載で、嬉しくなってしまった一台。

お顔の部分は草も少なくスッキリした姿であったが、ドア付近より後方は猛烈に草やらツタが繁っており、夏の草いきれに耐えながら車体中央のドアまでたどり着く。
開きっぱなしのドアから、ちょっと中を拝見。

写真はドア付近から室内後方を撮った写真。
モケット張りのフカフカなシートがとっても豪華、だったんだろーが、今は色あせカビが生えている。
窓の上には空調の個別噴出し口、読書灯も装備、カーテンもしっかりとした分厚い生地が使われていて、ジャーニーにしては(ゴメン)ちょっと信じられない豪華さ。

室内最後部の両脇に立ち上がる透明な柱に注目、これは床下のクーラーユニットからの冷風を送るダクト。
このダクトで天井まで導かれた冷風は、サイドの窓の上を走るダクトと、それに付けられた吹き出し口から吹き出して客室を冷却する。

以前に触れたが、昔、村の集まりで利用したジャーニーが、このタイプそのもののクーラーを装着しており、何とも異質というか、面白く思って記憶に残っていた。
そのバスのクーラーは、ディーゼルのサブエンジン駆動式で、常時全開運転の音が耳に障る何ともうるさい代物だったように思う。
当時はなんで「透明」なのと思っていたが、実車で改めて見ると、視界を確保して車内の圧迫感を低減する意図があったのだと思う。
もちろん今のバスでは見られない手法。

車体前側を見る。
アナログのカークロックは、昔の観光バスに付いていたものと同じだろうか。
フロントエンジンなので、運転席とその後ろ側はフロアが大きく張り出している。
椅子は右が2人掛け+補助席、左が1人掛け。
何個か椅子が外されていて、何人乗りだったのかは分からず、もとよりそこまで頭が回らなかったので未確認のまま。

トップの写真でも分かるようにレンタカーとして利用されていた車体のようだが、定員を少なめにとって、余裕ある室内を確保した、サロンカー的な個体だったのだと思う。

追記
ここをご覧になった方から、定員を減らして普通免許(旧)で運転できるようにしてあるのかも、というメッセージを頂きました。
そうかもしれないですね。


廃バスの定番である、倉庫としての利用はされていなかったようで、ある程度往時の雰囲気がうかがえるところが楽しい。

車体助手席側に燦然と光り輝く「de Luxe」のマーク。
カローラの「DX」、「明治ミルクチョコレートデラックス」などとは、意味合いも格も違うのだよ、エッヘン。

冗談はさておき、贅沢が当然となってしまった今の世の中、「デラックス」という言葉もどことなーく古臭いような、「豪華」という価値があまり無いような、そんな言葉になってしまいましたなぁ。

デラックスの上の「D」マークはディーゼルのことでしょうな。
シリーズにガソリン車の設定があったのかしらん。

全景をもう一枚。
車体後ろ寄りは、草に埋もれていて見えない。
バンパーの位置から下は埋もれていて見えない状態だったが、歩くとフカフカしていたので、草が堆積して埋もれてしまっているのかもしれない。
車体の前側部分は、恐らく草刈りがされているのだと思う。
お陰で私はスッキリした姿を撮影することが出来たわけで、なんともありがたいことである。
別に私の為に草刈りしてくれた訳ではないのだが・・。

よく晴れて暑かった夏のツーリング先での出会い。

こちらはロングボディのジャーニーL。
ひとつ上のクルマは、MかLか、どっちだったかいなぁ・・・。
こういった分類とか、考察に興味が無いわけでは無いのだが、私の場合写真を撮った時点で満足してしまうことが多く、こうして記事を書く際に「あれどうだったっけ」などと困ってしまうことが多い。
そういう性格なんですよ。

写真のクルマは自動車教習所の名前が書かれた送迎車。
主要国道の傍らに有り、以前からその存在は知っていたのだが、長い事撮影もせずに放っておいた一台。
そのあと撮影したことを忘れて、長い間眠っていた一台。
さらに加えて書くならば、横着して車内から望遠で引き寄せてパシャリで済ませた一台。

山深い地方道を走っていた際に見つけた廃バス二台。
手前のバスは国鉄バス、それくらいは私にも分かるけど、それ以上のことは例によって全く分からず、調べる気もない。
バリェーションが複雑怪奇な大型バスの考察は苦手なんですわ。
好きな人にはそれがたまらんのでしょうが、私には無理。

私にとっての主役は、後ろに見えるもう一台のマイクロバス。
大型バスの冷遇具合に比べ、マイクロバスは当サイトでも取り上げる機会が多く、被写体としても楽しい存在。
大型に比べ、マイクロバスはバリェーションが比較的単純で私のオツムでもある程度理解できるというのと、ジャーニー、コースターといった、親しみやすい車名愛称が付いているのが大きいのだと思う。
私には無機質なアルファベットの形式が馴染みにくい、そして覚えられないというのがその理由本質なんだと思う。

さて話を戻して、大型バスの後ろに隠れていたのは丸目のジャーニー。
ヘッドランプがキレイに残っているのに、グリルを含むフロントマスクの部品がゴッソリと抜け落ちているところが不気味。

人里から遠く離れた場所で、通りかかるクルマも少なく、撮影に遠慮はなかったのだが、フロントマスク欠損というのが被写体として今ひとつ面白くなく、また周りの雰囲気と共にちょっと気味悪い感じもして、パパッと何枚かを撮ってそそくさと現地をあとにした。

こういうときにありがたいのが、私には霊感が全くないことで、霊とかが見える人だとこういうところは大変じゃないかと思う。(いやだわー、ああーコワイッ)
そもそも、そういう人は草ヒロ写真など撮らんだろうけど。

最後にオマケを一枚、当サイトでこれまで紹介してきたジャーニーM/Lを一挙大公開。
なんとなく撮影する機会が多いなと思っていたジャーニーであるが、数えてみると今回の紹介分も含めて15台。
ホッホーと我ながら感心したので、当サイトでのマイクロバスの紹介台数を数え上げてみたら以下のようになった。

トヨタ コースター 3
ニッサン エコー 2
シビリアン 4
いすゞ ジャーニー 15
マツダ パークウェイ 4
ミツビシ ローザ 1

マツダライトバスとか、だるまローザ、ライトコーチといった一世代前と思われるものは意図的に数えなかったが、それにしてもジャーニーM/Lの多さは突出している。(世代の判断は私の主観です、つまりテキトー)
販売的にはコースターとシビリアンが二台巨頭、以下が二線級ということになると思うのだが、販売数量の割りにジャーニーを見かける機会が多いのは何故か?
あくまで私の推測であるが、中古車として商品価値がトヨタ・ニッサンに比べて低かったからではないかと思う。
だから中古としてより、廃車体としての利用多かった、つまり倉庫などとして形が残った。
あるいは人気のなさ故に海外での引き合いも少なく、海外に流れた個体が少なかったのでは・・・、どんなもんでっしゃろ。

もちろん当時の販売データを持っているわけではなく、事情についても全く無知な一マニアによる推測なんで間違っている可能性の方が高いですけどね。
あるいは私がジャーニーに出会う機会が多いのは運命なのか!?

もうひとつオマケで書くと、ジャーニーのカラーリングは実に多彩で、バリエーションが多いことも私の興味を引く一因だと思う。
以前はシビリアンとかは見かけてもスルーする機会も多かったからね。
写真を撮ってて楽しいんだなジャーニーは。

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(2016.5.22)