コロナタクシー
3回続けてのタクシーネタ。
あらかじめお断りしておくと、今回の写真は全て10年以上前に撮影したもの。
ささっとネット検索したところ、コロナのタクシーは数年前まで辛うじて残っていたものもあったようだが、さすがに発見例も途絶えたようで、現役で生き残っているものはないと思う。

前回、前々回に紹介した130クラウンとマークIIの営業車は1995年(平成7年)に生産終了、一方コロナは1998年(平成10年)まで生産が続いており、年式からいえばコロナの方がたくさん残っていてもおかしくないのだが、クラウン・マークIIよりも早い段階で見かける機会が少なくなった印象がある。

写真は2003年(平成15年)に岡山県で撮影したもので、メッキミラー、モールの飾り帯、複雑な造形の色差しホイールキャップなどが配された上級グレードモデル。
とてもキレイな車体だったのだが、この後いつ頃まで現役を続けられたのだろう。

上と同じく、岡山県で撮影した車両。
2004年(平成16年)に撮影したもので、コロナの営業車を見かけたのはこれが最後。
こちらの車体は簡素なハーフキャップ付きで、モールも無いスタンタードグレードと思われる車両。
ライトブルーの塗装は、ベースのコロナにも設定されていた純正色じゃないかと思うが(友人宅の愛車が同じ色だった)、自信はないです。

平成のヒトケタ年代の頃(1990年代)、私の住む田舎町では、2つのタクシー会社が、クラウン・セドリック・コロナを営業車として使用していた。
この2社はそれぞれ5台前後の車両を保有していて、合わせて10台以上を運用していたが、コロナは片方一社が数台程度を運用していたのみで、クラウンとセドリックが大部分を占めていた。
近隣の都市である姫路市でも、クラウン・セドリック・コロナが多かったように思うが、その中でもコロナはあまり多くなかったように思う。
これは数を数えたわけでもなく、調べたわけでもない単なる「印象」であるが、四国や九州、山陰に旅行に行った際、コロナ・ブルーバードといった小型の割合が多いなと感じた記憶もあり、実際にそうだったのだろうと思う。
比較的早く姿を消したというのも、絶対数が少なかったことが関係しているのかも。
前述のとおり地方差があると思うので、一概には言えないだろうが、私の印象はそんな感じです。

一枚目と同型車、2002年(平成14年)和歌山県の古座駅で撮影したもの。
ミラーがメッキタイプでは無いが、年代による違いなのか、グレードによる違いなのかはよく分かりません。
グリルだけ見ていると、初代カムリのような、レオーネのような、'80年代のトレンド的な顔をしている。
先代T130系コロナの時代には、父が同型車を自家用車にしていたこともあって、コロナのタクシーを比較的気にしていたものであるが、T140系となったこの型は、こじんまりとして、えらく小さくなってしまったような気がした。
直線基調のデザインがそう感じさせたのだろうか。

2003年(平成15年)撮影、やはり岡山県下の小さな町で見かけた個体で、スタンダードグレードの丸目四灯グリルを付けている。
クルマの中から、ガラスも開けずに撮影したので写り込みが出ているが、勘弁してやっておくんなさい。
この当時であれば、地方を中心にコロナの姿もポツポツと見られものであるが、クラコン3兄弟(無印コンフォート、クラウンコンフォート、クラウンセダン)の猛烈な進攻により、この後あっという間に姿を消してしまった。

今回紹介しているT140系コロナのタクシーモデルは、1982年(昭和57年)登場と、大変に息の長いモデル。
ベースであるコロナは途中何度もモデルチェンジを実施しているが、タクシーモデルは当初の設計を継続する独自路線を進み、系統を異にしていた。
唯一1986年(昭和61年)に外板の大部分を変更するなど、大規模に手を入れているが、全体のデザインとしてはあまり変わっていない。
このモデルチェンジを経る以前のモデル、いわゆる前期型の写真はさすがに持ってないです。

写真のクルマは、カリーナのライトバン。
後期型コロナタクシーのスタンダードモデルは、このカリーナバンのグリルをつけていたそうです。(以上出典Wikipedia)

関係ないけど同時期のコロナライトバンの写真もオマケ。
コロナタクシーの角目グリルは、コイツの流用かと思いきや、タクシーの角目は独自パーツだった模様。
コロナバンにもスタンダードグリルがあったけど違う部品なの?
とか、コロナバンとカリーナバンって、どの程度の違いがあったの?
とか、いろいろと疑問はあるのだけど、そういった込み入った事情を説明する知識も資料もないので、後は知らない。

最後にもうひとつオマケ。
決してお上手とはいえないけど、なかなか味のあるコロナタクシーの手書き看板。
ラジオアンテナで有るとか、アンドンに至るケーブル(固定バンド?)までもが詳細に描かれている反面、後部ドアが省略されて、2ドアセダンになってしまっているところが惜しい。
マツダのカスタムキャブかもとも思ったのだが、バンパー埋め込みの方向指示器などから、コロナだと判定。

看板が掲げられていた車庫。
実際にコロナが居ればサイコーだったのだが、今の住人はやはりコンフォート。
かつてはコロナがここの主だったんでしょうな。

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(2015.7.28)