そろばんのことなど
「ユーラクトそろばん」なるブランドが書き込まれたライトバンの廃車体。
どこのなんという会社のブランドかと、ネットで検索してみたものの、その正体は分からず。
写真を撮影した土地柄、「播州そろばん」を作っていた会社かと思う。
全盛期はこの車体に満杯のそろばんを載せて走り回っていたんでしょうな。
学校で強制購入させられた、私のそろばんもこんなクルマに乗ってきたんだろーなー。

コンピューター万能の御世、昔ながらのそろばんをパチパチやっている人を見ることは、限りなくゼロになってしまった。
私の子供の頃には、習い事として非常にポピュラーな存在であったし、個人商店などではそろばんを常用している人がたくさん居た。
JR(国鉄)の窓口などでは、平成に入って位でも、そろばんを愛用している人が多かったような気がする。
また、私の母は、商業科出身だったことも有り、ポケットそろばんで家計簿などの計算をしていたものであるが、そのそろばんもどこへ行ったのやら、姿を見なくなってから久しい。
私自身は、「計算機で十分」と勝手に理屈をつけて、全く練習はせず仕舞い。
だから懐かしいという気持ちはあるが、あまり良い思いではない。

フロントマスクの眉間に、プリンス自動車の「P」マークが輝く(白飛びして見難いですが・・)、ホーマールートバン。
1964年(昭和39年)の登場後、次代モデルへのモデルチェンジが1976年(昭和51年)と、かなりのご長寿であったモデル。
それゆえ、70年代生まれの私にも記憶が鮮明に残る懐かしいモデル。
プリンス自動車の製品として誕生したモデルであるが、皆さんよくご承知の通り、ニッサンとの会社合併を経て、ニッサンプリンスホーマー、ニッサンホーマーと、ブランドが順次変わっている。

全景はこんな感じ。
海が間近に迫った場所にあり、潮が効いた下回りの痛みが激しい。
変な(ゴメンナサイ)商号入り、適度に原型を残した程よいサビ具合と崩壊具合、元ネタも珍しい上物ということで、ご機嫌な一台。

こちらは2013年(平成25年)のニューイヤーミーティングで見かけた現役車両。
自動車ガイドブックをペラペラめくってみると、丸いバックミラーを付けたこのタイプは、プリンス時代の初期モデルである模様。(たぶん)
上のルートバンも同様。(おそらく)
つまるところよく分かりません。(いつものことだ)
自動車ガイドブックは、古いクルマを調べる際に重宝する貴重な資料であるのだが、全てを網羅しているわけではないので、知りたいことが必ず判明するわけでもないのが歯がゆいところ。
ニッサンと、ニッサンプリンスブランドの使用についても、「日産自動車」の「プリンスホーマー」などと書かれている箇所もあって、間違いなのか、あるいは過渡期にそんな状況があったのか、よく分からない。

おまけ
ユーラクトホーマーの隣には、シートを被ったトヨエースも隠れていた。
サイドマーカーが付いているので、4つ目玉の最末期型か。
ドアパネル前端に取り付けられた「R」マークは、強力馬力2Rエンジン搭載車の証。
年式的にも、クラス的にも、お隣のホーマーとがっちんこしていたライバル同士。
ただ簡素な平面基調デザインのトヨエースは、ちょっと時代がかっていて、見た目では不利かな。

シートがかかっていない全景か、せめてフロントマスクだけでもきれいに撮影したかったのだが、かかっているカバーを捲り上げるわけにも行かず、「超能力学園○」みたいな奇跡がおこるわけもなく、この1枚が最初で最後でそれっきり。
しばらく後に2台揃って姿を消してしまった。

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(2015.1.24)