おこんにちは
夏である。
草魂燃える雑草の勢いが最も激しいこの時期、草ヒロの探索には何かと苦難が付きまとうものである。
せっかく廃車を見つけても、繁茂する草ムラの中に、車体が包み込まれるように埋まりこんでいることも多く、撮影に困難を来たすことも多い。
今回のクルマもそんな一台で、夏の真っ盛りに、雑草の山に埋もれこんでいた一台。
左に私の手が写っているが、雑草のカーテンを捲り上げてお目見えしたのが、このお顔、3代目スバルレックスの初期タイプ。

何度も紹介済みであるが、私のはじめての愛車が同型のスバルレックスであり、懐かしい一台。
登場から早30年弱、最終モデルでも20年以上が経過したこともあり、最近トンと見かけなくなった。

こちらは私が乗っていたレックス。
何故お顔のアップ部分のみを上げたかというと、額のスバルマークを見比べて欲しかったから。

ご覧の通り、それぞれのレックスでは、スバルマークのデザインが異なっていて、星の配列や大きさが変更されている。
元々のデザインは(上の方ね)、スバル360の時代から使用されてきた伝統あるデザインであったのだが、昭和末期に何故かこのようにデザインが変更されている。
私が乗っていたレックスは昭和63年12月届出であったと記憶するが、丁度この時期が新旧デザインの切り替え時期であった模様。

デザインとは関係ないが、私のレックスのスバルマークは、マーク部分がメッキ仕上げとなっていて、ゴージャスな感じがしてとても気に入っていた。
上の初期型のマークは、白いプラ部品で作られていて、極簡素な仕上がりのものであった。(上の写真では劣化して黒くなってしまっている)
単純な私は、旧タイプの白いマークを見るたび優越感に浸り、ピカピカ光るマークを磨き上げては「すばりすと」としての自己顕示欲を満たしていたのである。(そして4気筒レックスや、新型ヴィヴィオを見かけるたび敗北感を味わっていた)

冗談抜きで語ると、メッキのマークをピッカピッカに拭き上げると、クルマが多少汚れていてもあまり目立たない感じがして、結構実用的な効果もあったんじゃないかと思う。
まあこれもまた冗談みたいな話であるが。

こちらはやはりかつての愛車、インプレッサリトナのスバルマーク。
昭和末期に変更された新デザインのスバルマークは、基本デザインを同じくしたまま、現在に至るまで使い続けられている。
しかし平成初頭の一時期、スバルマークが外された時期があったのは皆さんよくご存知の通り。
この時期のスバルはブランドイメージの更新に必死になっていた時期であり、レックスの名前を消したのもその一環だったのだろう。

一端のスバリストを名乗っていた私は、スバルマークの取り付け廃止に、憤慨したり、落涙したりして惜しがっていたものであり、リトナを買ったときはわざわざ部品を取り寄せて、スバルマークを装着したりしたものである。
写真が件のスバルマーク。
確か1500円だったと思う、このことは前にもどこかで書いたような気がするが、それだけ根に持って覚えているということである。

写真の紹介へ逆戻り。
上ではお顔のみを紹介したが、全体の感じはこんな感じ。
何故かフロント部分のみがキレイに除草されていて、お顔だけが覗いている状態で、車体の上にこんもりと盛り上がった草ムラとの対比が面白い。
車体全体が草で覆われていたら、写真を撮ることもなくスルーしたであろう一台であるが、こんな状態なので労なく写真を撮ることが出来た。

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