![]() けちけちしなさんな |
1977年(昭和52年)登場の4代目トヨタダイナ。 先代、3代目のダイナはトミカでモデル化されていたこともあり、私にもなじみ深いクルマであったが、下膨れのフロントマスクはあまりカッコイイとは思えないデザインで、エルフ、タイタン、キャンターに比べると、いけてないクルマだと思っていた。(嫌いではなかったけど) しかし、ダイナに対する、私の評価はこの4代目モデルで一変する。 元々直線基調のデザインが好きだったこともあり、新型のキリリとしたフロントマスク、ペキペキとしたキャブデザインはとても格好よく見えて大好きだった。 今回の写真は出光カラーのダイナ。 「TOYOTA」の飾り文字が脱落して「TOY」おもちゃになってしまっている。 小さいころにはかっこよく見えていたデザインも、今の目で見るとなんともプラスチッキーでいささか安っぽく見える。(いや、嫌いではないよ) |
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こちらはクレーン付きのワイドキャブ。 チルトキャブの収まりが悪いのか、シャーシが曲がっているのか、キャブが後ろへ沈み込んでいる。 |
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こちらは姉妹車ダイハツデルタ。 ダイナとはグリルデザインが異なっている。 ダイナのグリルは複雑な造形をした樹脂製だが、錆びているところを見ると、デルタのグリルは金属製なのだろう。 写真のクルマは牧場で使われている現役車。 後方の建屋には、まやごえ(まやごいとも言う、牛の糞・肥料)が貯蔵されており、その運搬に活躍している模様。 |
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もう一台デルタ。 上と同じくこちらもダンプ仕様。 車検ステッカーと、検査ステッカーを、助手席側に縦ならびで貼り付けたスタイルが懐かしい。 うちの軽トラでも一度この貼り方されたことあったなー。 ヤードでの撮影だが、ご覧の通り周りはトラックだらけ、輸出にまわされたのかな。 |
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おなじく姉妹車の日野レンジャー、レンジャー2。 3tモデルのレンジャー3なんてのもありました。 これもグリルデザインは専用品となっていて、三者とも微妙にマスクが異なる。 ついでにダイナとはフロントウィンカーの配色が違っているが、デルタとレンジャーは共通品(だと思う)。 よくよく見比べてみると、バンパーのデザインも少しずつ異なっている模様。 なんとも微妙というか、こざかしい小細工仕様であるが、やってる方は必死に工夫していたんだろーなーと思う。 その点マニアは重箱の隅をつついて文句を言うだけで良いから気楽なものである。 白いグリルの塗装はノンオリジナル、本来はグレーっぽい色となる。 このクルマの車検・検査ステッカーは、横並びに貼られてある、上の写真の縦ならびとは違い、これはあまり見たことないような気がする。 |
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前述のとおり、子供の頃の私は3代目ダイナよりも、この4代目ダイナの方が好みで贔屓だったのであるが、大人になってからは趣味的な関心や、希少性の面から3代目の方ばかり贔屓して、4代目は存外な扱いをするようになった。 一番上の出光カラーのクルマも、実は一枚コッキリしか撮っておらず、今となっては悔やまれるばかり。 10年くらい前なら、現役、廃車体ともにポツポツ見られたものであるが、さすがに登場から30年を経過した今は見かける機会も少ない。 写真のクルマは牧場の敷地外れに捨て置かれたダイナ。 荷台の上は不思議な架装をされているが、何に使うのかはわからない。 変則的なガラス屋さん仕様かと思ったが、そんなわけないよねぇ・・。 |
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同じクルマを前方向から1枚。 なかなかに壮絶な、激しい状態のお顔に萌えちゃう。 同時期のタイタンかと思ったんよ、最初は。 |
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今回はおまけもつけちゃう。 丁度同時期のライバル、エルフとタイタン、キャンターも居ればパーフェクトだったんだけど・・。 キャブオール?、クリッパー?そんなのもあったねぇ。 バイソン?なにそれ? ニッサンファンの人には怒られそうだが、何故か私の記憶にはこれらニッサントリオの印象が薄い。まあ子供の印象ですからね。 クリッパーなんかは、十字グリルの時代で打ち止めになったと思ってました。 バイソン?なにそれ?(冗談抜きで最近まで知らなかった) 話を元へと戻して、上で触れた「タイタンかと思った」のは右のタイタンのことね。 カッコイイと思っていたダイナのデザインであるが、唯一ドアハンドルの位置がやけに低いところにあって、それだけが少し変に見えたことを今も鮮明に覚えている。 今見るとそれほどおかしい配置とも思えないし、写真の2車も似たような配置になっている。 全体的なデザインもそうであるけど、全てが当時の流行というか流れみたいなものだったんでしょうな。 |
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