SUZUKI SAMURAI
顔が見たい
昭和40年代後半から50年代はじめにかけての軽自動車は、仕様の途中変更が非常に多く、歴史を調べるのが実に難しい。
特に360cc末期の混乱ぶりは酷く、内外装の小変更、保安、安全装備の追加などが、それこそ場当たり的に繰り返されている感じさえある。
その頃の軽自動車の中でも特にややこしくて、変遷の内容がよく分からなかったモデルがスズキのキャリイ。
クルマの顔とも言えるフロントグリルのデザインが頻繁に変更され、また、グレードによるバリエーションなどもあって、パターンが非常に多い。
そして商用車ということで資料が非常に乏しく、どのデザインのモデルが後か先か(古いモデルか、新しいモデルか)ということさえ把握していない状態が長らく続いていた。
最近になり、ネット上の資料であるとか、昨年の自動車ガイドブックに付属していたバックナンバーDVDで、少しは当時の概要が分かってきたので、この機会に「力のキャリイ」の写真を放出してみようと思う。

ちなみにネット上の資料というのは、個人サイトです。とにかく詳しく調査されていて、今回大変に参考にさせていただきました。
「キャリイの軌跡」で検索すれば出てきます。

前後をピッタリと挟まれて、顔もお尻も見えない状態のキャリイ。こんな状態では、カメラマンとしてはいささか欲求不満。
でもサイドの怪しい落書きはポイントが高い。

落書き、イタズラの類は、マニアの闘志をそぐこと甚だしい、忌み嫌うべき行為なのだが、こういったクスリとくるイタズラはちょっと面白い。

ひねりも面白みもないツッコミだが、これはジムニーではなく、キャリイだ!!

どういうわけか、このタイプのキャリイは、フロントグリルが欠損しているものが多い。
そしてこれまたどーゆーわけか、私が発見したこのタイプのキャリイは、お顔の部分が草などで覆い隠されていることが多く、被写体としての面白みに欠ける。
上にも書いたとおり、マスクのデザインバリエーションが非常に多いモデルなのだが、マスク以外のキャビンデザインは殆ど大差なく同じなので、マスクがなければ見比べる楽しみもなく、どーも面白くない。

これもマスクが見えなかった一台。
コンクリート屑のような、瓦礫の山に頭を突っ込んだ状態だったと思う。
気合を入れれば、瓦礫の山に登頂してでも、マスクの一部分だけでも確保できればと、ハッスルしたかもしれないが、私の気合は所詮この程度です。

強いて違いを探せば、ナンバー灯が2個付いていることから、黄色ナンバーの後期モデルですな。
上の初期モデル(白小判ナンバー)は、ナンバー灯が1個、見比べてみてちょう。

トラックタイプ2台。
こちらはフロントグリルの欠損なく、見事に残っているモデルなのだが、示し合わせたように、フロントマスクの全容が見えない状態・・・。

右写真のモデルは、グリルの上にもう一つ、十文字のマークをあしらったガーニッシュが付く。
これもモデル中期の一時期だけに限定設定されており、実にややこしいのです。

これは障害物もなく、見事真正面からとらえることが出来た個体だが、やはりフロントグリルがない。
よくよく縁がないというか、嫌われたもんだ。

小判ナンバーが付く初期タイプ。
それくらいしか分かりません。

これもまたグリル欠損。
なんかね、もうどうでもいいやって感じ。

廃車置場で見つけた一台で、廃車の山の中から顔だけを突き出すような格好で、こちらを睨みつけていた。
フロントパネル以外は埋もれた状態で、トラックだったか、バンだったかはよく分からなかった。

上でもふれた、十文字マーク装着モデル。
上級グレードにのみ許された特別なマークかと思いきや、装着時期のモデルには廉価版に至るまで、全モデルに装着されていたらしい。
なにをイメージしたデザインなのかはよく分からない。
当時のカタログでも見れば、もっともらしい意味をつけた解説などがのっているかもしれない。

廃車コレクションの中からは適当な写真を見つけられなかったので、いまも現役のキャリイから借用ワンショット。
昨年のニューイヤーミーティング参加車両。

隣は先代のジウジアーロ様キャリイ。
お顔は違うが、キャビンのフォルムというか、ラインはなんとなーく似ているような気がする。
血は争えませんな。

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