スレンダー
昔のクルマ、特に5ナンバー枠の上位に位置するサイズのクルマは、細長ーいボディスタイルで、今の目では華奢な印象がするクルマが多かった。
デザインとして、そういったイメージの、スマートなデザインが好まれたということも関係しているのだろうが、昨今のマンジュウのような、団子のような、プクプク丸まった、あるいは筋骨隆々といった感じの、ボリューム感あふれるデザインと見比べると、そのスマートさが際立って見えるし、それがまた時代を感じさせる要因ともなっている。
美術的には、更にスペース効率なども含めた総合デザインとしては、最近のクルマの方が絶対優秀なのは重々承知であるが、旧世代の私は、細身のこういったデザインのクルマにいまだに親しみを覚える。(中年オヤジの郷愁でしかないですけどね)

写真のクルマはセド・グロ兄弟のグロリアさんの方。
赤塗りされたフェンダーや、ペタペタの車高からしてヤンチャ系のクルマかと思いきや、派手な改造の形跡はなく、ノーマルパーツもよくそろったカタギ仕様であった。
車高が落ちているのはホイールが外され、ブロックがはめ込まれているからだった。
赤いフェンダーは、タクシー上がりか、営業車の部品を使った補修品だろうか?

子供の頃の私は、430セド・グロというとセダンの方が断然好みであり、ハードトップモデルはそれほど興味を持っていなかった。
当時、セダンのタクシーモデルのトミカを持っていたのだが、このトミカはテールランプがモールド表現ではなく、色の付いたプラパーツがはめ込まれていた新製品で、子供心にも物凄く新鮮で、特にお気に入りの一台であった。
そのトミカあたりがセダン贔屓の根源なのかもしれない。

しかし、今の目で見ていると、セダンよりもハードトップの方がカッコよく見えてくるのが面白い。
どこらへんで嗜好が変わったのかよく分からないが、歳をとれば好みも変わってくるのかもしれない。

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