もじゃもじゃ
前回に引き続き、強面のホンダTN360の紹介。
毎回「コワイ顔」と書いているが、今回紹介するTNは草カンムリを被っていて、それが髪のようにも見えてユーモラスな姿。
40代へと突入し、髪の勢いがすっかりと失速気味の私にはちょっと羨ましい・・。
かといって、ヅラは嫌だが。

撮ったときはそれほど不思議に思わなかったが、よくよく写真を見返してみると、草が繁茂しているのはキャビンの上部だけ。

普通に考えれば、草なんて下から生え上がっていくものだと思うが、屋根に穴でも開いているのかね、どうなってるんだろう。

グリルにバンパー、フロントエンブレムが欠品のTN−7。
部品取りにでもされたのかな。
穴だらけのフロントマスクは、なにやら吸い込まれていきそうな雰囲気があってコワイ。
自分で書いていて、自分でもよく分からんけど、何だかやっぱりコワイ。

前回紹介したTN3の別ショット。
右下に見えるのはLN360で、これは以前にも紹介済みなので省略。

いわゆる「天然物」素材で、昭和40年代のクルマが固まって放置されているという、こういったシーンは最近殆ど見かけることがない。
この写真もかなり以前に撮ったもの。
自宅から程近い村にあった個体であるが、撮影はこの時の一回のみで、しかも撮影は3カットのみ。(2台まとめて1枚と、各1枚ずつ)
いまだったら、デジカメの電池もきれよとまでに撮影しまくるのだろうが、当時は極淡白にアッサリしたものであった。
ああ、もったいない、もったいない。

これも前回紹介した個体。
ボディに赤錆が広がっているが、全体的にはしっかりと形をとどめていて、比較的最近まで動いていた個体なのかもしれない。

荷台にはなにやら長ーい鉄板が載せられている。
何に使うのかはしらないが、実用に供されている個体のようで、マニアの方の持ち物ではなさそう。
車体前部が浮き上がっているのは、前側に「脚」をかましているからで、荷台に雨水がたまらないようにする工夫なのだろうと思う。

これも前回紹介した初期型の個体。
実はそれ以前にも一度紹介済みの個体で気が引けるが、いずれの記事でも触れていないところを紹介したいと思うので、ご勘弁いただきたい。
TNの初期型は草ヒロで何台かを見てきているが、この個体はそれらとは違う、なにやら怪しい雰囲気がプンプンする面白い特徴をもっている。
その際たるところは後輪のダブルタイヤ仕様であるが、これはオーナーのイタズラというところであろう。
ホイールをどのように改造したのか分からんけど、通常の後輪の外側、ボディから丸々はみ出たところにタイヤがもう一つ付いていて、しかもこれにはタイヤチェーンが巻いてある。
もちろん個人レベルでの改造であろうが、不整地でも走ろうとしたのか、そしてそれはちゃんと機能したのか、確かめる術がないが、なかなか楽しい仕様ではある。
リアゲートにはHONDAの浮き文字が出ている、これも他のTNでは見たことがない。
キャビン内部はガラスがないこともあり、かなり痛んでいる。
何故かバックミラーが二つ付いていて、純正のセンター位置に加えて、助手席側にもう一個が追加されている。
オーナーがどんな人だったのか、想像するだけでも面白い。

苔生しながらも、生きながらえるTN−7。
その後、たまたま近くを取りかがった際には撤去されていたので、スクラップにされたのでしょう。

ご存知の通り、TNは最後までトラックしかバリェーションを持たず、ワンボックスバンが追加されることはなかった。
ここらへんはマツダのポーターキャブとも状況が重なるが、バンを設けずとも、トラックだけでそれなりの旨みがあったということだろうか。
軽市場から撤退後も、トラックのみを継続生産としたところも、マツダと同じ。

今回のTNシリーズは刺激が少なく、本来の強面が生きていないような気がする。
いささか物足りないので、最後にカメラ目線をしてくれた強面バージョンを掲載しておく。
ちょっとやぶ睨みの視線が憎いじゃない。

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