「イー」顔
ここをご覧になっている方々は、いわゆる草ヒロマニアという方が多いだろうと思う。(まあ、ちったあカタギもまじってるかな)
そーゆー朽ちたクルマを愛でる、マニアな趣向をお持ちの方々に、あえて問うてみたい。
このようにボロボロ過ぎて原型をとどめていない、草ヒロを行き過ぎたような個体を見て、どういう感想をお持ちになるだろうか。
「イイネ?」「イマイチ?」「ナムナムナム?」
私などは修行が足りないためか、この手のボロ車は珍しいクルマであっても、「あー面白くねー」てな感じで、「まあ損にはならんから撮っておくか」などと簡単に撮影を済ませたり、あるいは手を出さないままスルーしたりすることが多い。

草ヒロマニアとしては、ほどほどに錆びていて、ほどほどに草むらにつつまれていて、それでいて珍しい古いクルマであって、「おまえらどうだ、ホレひれ伏しやがれ」と、自慢げにネットにアップできるような被写体が欲しいところであるが、このようにボロボロ過ぎるクルマだと、古くても、珍しくても、有り難味が半減という感じで、程度というところが、なかなかに難しいところである。

今回紹介するこのクルマは、クルマの顔であるフロント部分が絶望的に崩れ去っていて、上に書いたような感じであまりテンションのあがらなかった被写体。
かなり古そうだなという感じは直感的に分かったものの、車種さえ分からないような状態で、クルマの周りをウロウロ・・。
さてこの時点で車種がお分かりなった方はいらっしゃるであろうか。

サイドからの一枚。

360サイズの軽ライトバンであることは確か。
上級者なら、車種ももうお分かりだと思うが、正直この時点でも私は分かりませんでした。
どうも軽ボンバンは、判別が苦手なんだよなあ・・。
ミツビシ?マツダ?ダイハツ?ホンダ?スズキ?コニー?・・・

運転席の一枚。

セオリーでは、ハンドルのセンター部分にメーカーのマークなどが入っているのだが、このクルマでは欠品。
正直に言いますと、この時点でも私には車名が分かっていないです。

正直に申します、最後までお手上げでした。

結局車名の表示は見当たらず、車種を特定できるだけの特徴もなく、ようやく見つけたのがコーションプレートに表示された「m」マーク。
マツダ・・・、ということはB360だな。

登場極初期の空冷モデルであるらしく、現役はもちろん廃車体でも全く見かけたことがない、かなり珍しいモデル。
でも、いくらなんでもボロボロ過ぎるよなぁ・・。
ワガママを言えばきりがない、マニアってのはつくづく因果な人種だと思う。
(こういうアマちゃんな考えをしているところを見ると、私は本物のマニアではないのだろう)

この頃のエアクリーナーは湿式だったんだね。

今回あまりに訳の分からない写真が続いたので、現役当時の写真を一枚。
空冷モデル(V型2気筒)は登場当初の2年程しか生産されておらず、ほどなくキャロルと同じ水冷エンジンへと変更、この際にフロントマスクが変更されている。
水冷モデルは何度か見かけたことがあるんだけどねぇ。

かなり後年まで、ビルマ(ミャンマー)で同型車が現地生産されており、同じく現地生産されていたK360と共に、彼の地を映したニュース映像などでよくその姿を見うけられる。
ただ、経済成長や、経年の為か、往時よりもその姿は減りつつあるような気がする。

私はこのクルマのフロントマスクを見るたび、「イー」をした人の顔を連想する。
そのうちどこかで、顔が崩れていない、健康的な「イー」顔をした、Bサンにお会いしたいものである。

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