サバンナ
マツダサバンナ、マニアな人たちが「RX−3」と呼ぶモデルだが、私の中ではやっぱり「サバンナ」。
じゃあおまえはマニアな人じゃないのかよぉ、という突っ込みがありそうだが、私はアルファベットや数字を並べただけの、無機質な車名を覚えるのが、どうも苦手なんです。
だから、バブル期のマツダ車にあった、MSなんとかの類は、いまだに覚えられないまま、分からないまま。
プジョーなんかは大嫌い。(車名の数字を覚えられないから)

この初代サバンナといえば、エゲツナイ改造が施された暴走族的イメージがまず頭をよぎる。
ロータリーエンジン専用車種で(同じボディのレシプロ車はグランドファミリアとして区別)、当時としては異例に速いクルマだったことが一因であるが、ノーマルからして強面で、全体にオーバーデコレーション気味であったことも、その筋の皆様に好まれた要因であると思う。
毎度の記述であるが、子供の頃の私には、睨みつけられた様な凶悪なフロントマスクと、やたらとゴテゴテとしたリアランプ周りがあまりに好きになれなかった記憶がある。(特に後期型)
私が物心ついて、車名を覚えられるようになった頃には、3ドアハッチバックモデルの2代目サバンナ・RX−7が幅を効かしており、スマートな新型車とのギャップが、よりマイナス評価の意識につながっていたのかもしれない。

それから30年以上の年月が過ぎ、久しぶりにサバンナに再会。
元は整備工場だったのだろうか、廃工場の軒下に置かれていたクルマ。
人気のあったクーペではなくセダンモデルで、更にフルノーマル状態であったことが嬉しく、かつての冷遇具合など忘れたように、とびついて確保した獲物。
メッキホイールキャップや、おにぎりマークと「SAVANNA」という銘が入ったマッドフラップ(泥除け)もまた渋い。