ウグイス色
10年程前までなら、いくらでも見かけることが出来た初代マツダタイタン。
現役で活躍しているものもさほど珍しくなかったし、草ヒロなら何台もの撮影ストックを持っていたので、見つけても撮影しないことが多かったモデルである。
同じ10年前でも、同時期のいすゞエルフなら既に珍しい存在となっており、ほとんど姿を見かけることがなかったことと対照的であった。
しかし車齢40年近くとなり、さらに商用車の排ガス規制がかかってからは一気にその数を減らし、現役のものは全く見かけず、草ヒロ物もご多分にもれず鉄くずと化して殆どが姿を消した。

今回まず紹介するのは、そんな珍しくなかった時代に撮った、初代タイタンの写真。
珍しくないと断っておきながらなんだが、初代タイタンといえば紺色のイメージが強く、写真のウグイス色のモデルは比較的みかけることが少なかったように思う。
この時期のマツダはこの色が気に入ったのか、戦略的にイメージカラーにしようとしたのか、ペンキ代を節約しようとしたのか、他車種にも多用しており、商用車の何車種かに同じ色が使われている。

但し、全く同じ色なのか、同系色なのかは資料がないのではっきりと分からないです。
いつものことですがあまり信用しないように。
以下、マツダのウグイス色シリーズをご紹介。

私にとってのウグイス色といえば、なんといってもこちらのポーターキャブが馴染み深い。
もっとも、幼少時にはウグイス色などという洒落た呼び名は知らなかったので、「カエル色」などと呼んでいた。
ウグイスパンに、ウグイスが入っていないのは、大分早くから知ってたけどね。
さらに、「あられー、ウエガキ鶯ボール」に至っては、ウグイスが入っていないのはもちろん、ウグイス色でさえもない。
地球は不思議なことだらけ。

こちらは、セミキャブのクラフトらしきトラック。
1970年代以降に販売されていた、角目のクラフトはそこそこ見かける機会もあり、記憶にも残っているが、タイタンと比べると圧倒的に小数派で、残存数も極めて少ない。
記憶にある塗装色は、このウグイス色のみ。
先にお断りしたとおり、確たる証拠があるわけではないが、タイタンと共通の色ではないかと思う。

現車は、製材工場で使われていたクルマらしく、長年敷地の端で放置されていたが、もろに工場敷地内ということで、近づいて撮影する勇気もなく、残っている写真は、遠くから捉えた数枚のみ。
その後に撤去されてしまったで、もう会うこともかなわない。

これは最近紹介した写真の使いまわし。
プロシードトラックも、やはりウグイス色のバリエーションを持っているが、ここまで紹介したほかのクルマと比べると、同じ色でも明るい色調であるように見える。

これは安デジカメ、ヘッポコカメラマンの露出の取り方が、写真の出来合いに関係していると思うのだが、元色自体が非常に退色しやすい色であることも一因となっている。
この色のクルマでもっとも頻繁に見かけるポーターキャブでは、退色によって白といってもいいような状態にまで劣化しているものもある。

すんません、これも昔に使った写真の使いまわしですが・・・。

これはダイハツのデルタトラック。
比較的似た色合いかな、と思っただけ。
ミゼットもまた薄い黄緑色だったけど、あれは色合いがかなり違ったように思う。
グレー系、水色系、白系とともに、商用車にも無難に使える色ということで、メーカー問わず採用例が多かったというところが真実なのだろう。

今回紹介したウグイス色シリーズと同時期のマツダの商用車には、ポーター、ボンゴ、ボクサーなどがあるが、これらにはウグイス色はなかった模様。