心の友よ
人付き合いを大事にしない私は友達が少ない。
私が、けちで偏屈で尊大でわがままなことを考えれば、友達が居ないというのも当然であるが、それでも腐れ縁的な友人も何人かがおり、ぎぶあんどてぃくではないが、時々は世話になったり、してみたりという関係が続いている。
そんな彼らは私の「変なもの写真」という趣味を知っていて、たまーに情報を提供してくれたりもするのだが、だいたいが的外れな情報で、特にクルマに関してはトンでもなく明後日の方向の情報であったりで、私の繊細な感性に訴える代物にお目にかかれたためしがない。

今回紹介するクルマも、「古い廃車を見た」という話からはじまったのだが、「ダイハツの軽トラ、丸ランプが二つ、水色に緑のライン、とにかく古そう」程度の情報で、360cc末期のS38ハイゼットくらいかなと全く期待していなかった。
それでも「とにかく古い、古い」と念仏のように言うので、わざわざ隣の街にまで行ってみると、最近は殆ど見かけなくなった世代、'60sモデルのダイハツハイゼットキャブ。
現物は住宅地の少し奥まった所に置かれており、私の行動範囲ではまず見つけることができないであろう場所。
情報をくれた彼は、たまたま仕事でこの路地に入る機会があったとかで、なんとも嬉しい偶然が重なったものである。

人の顔ともいえるフロントマスクのうち、ヘッドランプの損傷がないのは嬉しい。

ハイゼットキャブは、1964年(昭和39年)から1968年(昭和43年)まで生産されており、これは後期から末期にかけてのモデルである模様。
初期型はワイパーがシングルアームとなる。
眉間の位置にあるベンチレーターカウルには、今も使われているダイハツのDマークが付いているが、これも初期型にはなかったもの。
このCIマークは現在使われているものと同じであるが、現行のものより若干縦長になっていて、エクセルに画像添付を失敗して、縦横比が狂ってしまったような感じになっている。
さしてクルマに詳しくない友人が「ダイハツ車」と特定できたのも、このマークがあったからこそ。
その上には「HIJET CAB」というエンブレムが付いているのだが、これを最初から教えてくれれば、もっと話が早かったのにぃ。

ガラスが全て失われているのが惜しいが、イタズラによるものと思われる傷は比較的少ない。
緑色のラインは後塗りのものだろう。
営業カラーというわけでもなさそうなので、オーナーがカラーアクセントを付けるため、DIYで施工したというところだろうか。

久しぶりに年代物の獲物を得ることが出来て、非常に嬉しかったのだが、情報をくれた彼の前で大喜びすると、恩を売られて後々ウザイのでこのへんでやめておく。(私に友達が少ないのもむべなるかな・・・)

いや、感謝してるよ、本当に。
今度コーヒーくらいはおごるから。
80円のサンガリアコーヒーでいいかなA君??

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