ハッチ
いつも同じようなことばっかり書いていて恐縮であるが、自動車大好き少年であった私は、1970年代初頭に登場した、アクの強いデザインのクルマを「コワイ顔」と言って嫌うことが多かった。
その代表格が、書き飽きるほど書き続けたS38ハイゼットであるが、今回紹介するフロンテハッチもまた、つりあがった目を連想させるフロントマスクが「コワイ」感じで、あまり好きなデザインではなかった。
この当時の軽ボンネットバンというと、いかにも標準的軽バン、模範的軽バンといった姿をした、三菱ミニカと、マツダポーターを第一に思い出す。
この2車は近所で身近に使っている人がいたこともあり、現役で走り回っていた姿の記憶も鮮明。
フェローMAXバンと、フロンテハッチも特徴的なデザインであったこともあり、よく覚えている。しかし残るレックスバンの印象は非常に希薄・・。
レックスバンはセダンと似たデザインをしていたこともあり、子供の頃の私には見分けがつかなかったのだろうが、この当時の私は、スバル車全般に殆ど興味を持っていなかったのである。

とにかく、フロンテハッチのデザインはかなり個性的で、変わったデザインのクルマだなといった感じは子供の頃からよく持っていた。
特に印象的だったのはテールランプの丸型4灯ランプで、後年になっても、パネルバンのキャリイなどで同じタイプのランプを見るたび、このハッチのことを連想していた。

横からのショット、残念ながら後ろからのカットはないです・・。
ライトバンにしてはボンネットが長く、キャビンが短く見える。
初夏の山間地某所にて撮影したクルマで、塗装の痛みなどはあったものの全体的には痛みも少なく、最近まで現役だったような雰囲気があった。

深緑色のメタリックカラーは、当時の軽自動車の上級グレードによく見られた色。

これは以前にも紹介した、新規格550cc版の、フロンテハッチ55。
アクの強かったフロントマスクは、ちょっとした手直しで、一気におとなしいイメージとなった。
当時の私は、断然こちらの方が好みであった。

軽ボンネット版という市場は、ハッチの後継者、スズキアルトの登場で一気に活気づくことになるのだが、純粋な商用車としての需要が主だったハッチの世代は、常に地味な存在であり、現存するものも少ない。
ここ10年ほどの目撃例は、ここに紹介した廃車体の2台のみ。

趣味の対象にもなり難い存在なのであるが、世界は広いもので、徹底的に、かなり深い視点でハッチを研究されているサイトがあるので、是非そちらをご覧頂きたい。
(フロンテハッチで検索すれば出てきます)

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