さようなら さようなら
ある日の地元の県道。
前から走ってくるトラックの頭の上から、大きな積荷が飛び出しているのが見えた。
なにやら怪しいニオイがするぞと思いながらすれ違うと、産廃運搬車の荷台に、ちんまりとミニキャブトラックが乗っていた。
中型以上のトラックに、何台も廃車を積み重ねて運んでいる光景はよく見かけるものであるが、これはあまり見かけない運び方である。
なんかゴミ扱いといった感じで、ちょっと悲しい、かな。

すこし前までは、処分にも費用がかかる、ただただ厄介者扱いであった廃車体も、昨今の金属価格の高騰で無料引取りは当然、いくらかの値段が付くほどになったと聞く。
このミニキャブも、どこかで草ヒロ生活をしていたところを、掘り起こされてきたのだろう。

すれ違った後、丁度信号にかかって停車してくれたので、車内から慌てて撮影した一枚。
全体にぼやけているのは、ガラス越しに撮影したからだな。
信号が青になり、走り去ってゆくトラック。
荷台から片目だけがのぞくミニキャブの姿は、あっという間にパックミラーから消えた。

BGMは、「ドナドナ」をかけるべきところであろうが、あの歌は辛気臭いので嫌いだ。
だから都はるみの「好きになった人」をチョイスしたい。
くりすてぃーんみたいに帰ってこられても困るが。

帰る