ラーメンサンバー
聞くところによると、スバルの軽貨物、スバルサンバーが今年(2012年)2月限りで生産終了となってしまうそうで、実に残念。
残念ながら、私はサンバーとの関わりが殆どなかったのだが(ちょっとだけ運転したことがある程度)、これほど特徴あるモデルがなくなってしまうのは本当に残念。
ま、もう決まっていることなので、残念がってばかりいても仕方がないか。

ということで、惜別サンバーの意味も込めて、今回は集めていたサンバーの写真の中から、移動販売車として活躍しているサンバーの雄姿をご紹介。
サンバーといえば、昔々から、ホットドックの移動販売車などに使用実績があったようだが、私のイメージではサンバーの移動販売車といえばラーメン屋。
というのも私が子供の頃を過ごした姫路の街で、複数台のサンバーで営業していたラーメン屋があり、走り回るサンバーをよくみていたからだと思う。

1980年(昭和55年)頃の事だと思う、当時の同級生と3人、友人のお父さんに引率してもらい、姫路港で釣りをしたことがあった。
朝早くから釣りをしても私だけが釣れず、くさっていたら、お昼遅くになってからようやく1匹釣ることができ、嬉しかった思い出がある。
そのとき丁度回って来た、ラーメンの販売車呼び止め、友人のお父さんがラーメンをご馳走してくれた。
当時の私は、家で作るインスタントの袋麺くらいしか食べたことがなかったので、初めて口にする店屋物のラーメンを、大変珍しく思いながら食べたような記憶がある。
このときの移動販売車がサンバーだったのかどうかはよく覚えていないが、姫路で手広く移動販売をやっていたのはこの業者くらいしかいなかったようなので、多分サンバーだったんだろうと思う。
別にどうってことのない、つまんない思い出話であるが、私的には結構懐かしい思い出。

トップの写真は、秋の姫路港の岸壁を流すラーメンサンバー。
左手奥に見える防波堤に、延びかけたヒゲのように生えている陰は全て釣り人の姿、休日になると姫路港の岸壁は釣り人のメッカとなる。

ローカルな余談ながら、姫路港と飾磨港の区別が未だによく分からん。
国際的、いんたーなしょなるなWWWで出すような話題ではないのだろうが、ここはオレサマの「じゅうちょう」なので気にしないのだ。
それにこんな長い文、誰も最後まで読んでないと思うし・・。

左はナンバー違いの同型車。
660新規格車の後期型、1992年(平成4年)以降のモデル。
ナンバーは「8」ナンバーとなっており、なんらかのスペシャルな改造がされている模様。
外観上は特にスペシャルなニオイはしませんけど。

こちらはボディが拡大された、現行規格初期のラーメンサンバー。

屋根の上に看板と、チャルメラを流すスピーカーを乗せ、前席と後部荷物室の間に、仕切り板をつける改造手法は全く同じ。
但しこちらは「4」ナンバー登録。

この時期のサンバーは星のマークが付いていないので、いささか寂しい面構え。
初めて見たときは「くしゃおじさん」みたいな顔だなと思った。

これは2気筒時代のトラックをベースにした屋台。
低床トラックをベースにしているところが実に渋い。
なにが、なんで渋いのかは各自で考えるように。
もう少し意匠に凝ってくれれば、トミカでモデル化されていた、ラーメンキャリィに近いのだが・・。

と思っていて検索していたら、トミカの現行商品として、サンバーのラーメン屋もあったんだね。
サンバーは滅びんさ、何度でもよみがえるさ、おじさんビックリ。

私の場合、なんかの雑誌だったか、本で見たなーという感じで資料を探すと、かなりの確率で見つからないことが多いのだが、今回は割とアッサリと写真が出てきたので紹介。
富士重工の広報誌、カートピアでこの業者さんが紹介されていた。
以前はかなり手広く商売をされていたようで、無線機を搭載して、残業している会社から呼び出しがあれば、夜食を出前するなどしていたらしい。

最後は、同じ業者さんで現在活躍中のラーメンサンバー。
天井に行灯とスピーカーというパターンは同じ。
これから先、スバルサンバーがなくなるとどうなる?

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