![]() 寸詰まり |
前輪が運転席の前にあるセミキャブオーバー車。 1960年代から70年代にかけて、ボンネットタイプからキャブオーバー車への移行時期には良く見られたスタイルであるが、フルキャブオーバー車に押されて、下火となった時期があった。 近年、衝突安全性確保や走行安定性に有利ということで、採用例が復活しつつあるが、小回りが効き、前席の足元が広いフルキャブオーバー車を好む需要も根強くあり(特に軽ユーザーは荷台長さにも関わるので)、大手を振っての復権というわけでもなさそう。 このスタイルのクルマというと、私の世代では、サニーキャブ、チェリーキャブが代表選手として思い浮かぶが、前輪が極端に前寄りについていて、キャブオーバー車に比べると「寸詰まり」という感じがして、あまり好きではなかった。 今回紹介するクルマは、サニー・チェリーキャブの上級車となる、ダットサンキャブスター。 サニー・チェリーキャブと比べると、世代的に一段階古いクルマになるので、現役時代の明確な記憶はなく、草ヒロとしても比較的見る機会は少ないモデルだと思う。 ところで、セミキャブオーバーという表現であるが、前輪の位置配置に関係なく、エンジンが座席下にあるものは(つまり今回のキャブスターなども)、キャブオーバーとするのが正しいという記述をネットで見かけた。 となると、私は間違ったことを書き続けている訳だが、書き直すのが面倒だし、タイヤの位置関係という定義でいけば、セミキャブと言ってもいいじゃんと、こじつけのヘリクツながら思わなくもないので、あえて間違ったまま書いておくこととする。 |
|
![]() |
![]() |
シンプルながら、よく整ったクリーンなデザイン。 上級グレードだったのか、前面パネル以外のボディ全周に、飾りのモールが付いていた跡が見受けられる。 残念ながら、このとき残っていたのは運転席扉の一本のみ。 後ろの扉は跳ね上げタイプではなく、横開きタイプ(ダイハツムーブなどと同じといえば分かりよいかな)。 | |
|
(左)フロントマスクのマーク (右)運転席ドアのマーク 初代モデルに1500モデルが追加されたのは、昭和46年(1971年)。 昭和48年(1973年)には、フロントマスクが変わった後期モデルに移行しているので、今回の個体は、その時期のモデルと思われる。 以上、wikipediaの丸写し。 いやー最近はネットで何でも情報が手に入るから便利だなー。 写真右のマークは、「CABSTAR」の前半分、CABの文字が欠けている。 Googleの画像検索で出てきた同型車の一台に、同じ様にCABの文字が欠けているものがあった。 偶然かどうかは分からんけど。 いやー最近はネットで何でも情報が入ってくるから、コワイ位だなあー。 | |
| |
![]() |
フロントガラスが無いこともあり、運転席は随分と湿っぽい状態。 ハンドルセンターに入るマークは、ダットサンの「D」。 この「D」マーク、非常に単純な簡素なデザイン。 もうちょっと色気というか、飾り気があっても良いかも・・。 |
| |
![]() |
既に紹介済みの写真であるが、再掲。 運転席の前に前輪がある、寸詰まりキャブオーバー車新旧。 このタイプのアトレー(ハイゼット)も、登場から10年以上が経過。新旧という表現は、無理も出てきたかな。 ネット検索では諸元までは拾えなかったが、ホイールベースはキャブスターが2380mmとのことで、アトレーの2420mmと比較的近い。 アトレーの方が全長が短く、屋根の高低がある以外は、スケール的に比較的近い印象がある。 |
| |
戻る |