愛着 |
昔はともかく、安くて新しいクルマがいくらでも手に入る近年、見るからにオンボロボロのクルマを乗り回しているという人を、最近はあまり見かけなくなった。 そんな見かけないはずの貴重なクルマを、最近久しぶりに見かけることかできた。 この一台、廃車かと見まがう外観ながら、立派にナンバープレートが付いて現役の、ミツビシミニカF4。 とにかく相当な痛み具合で、ヘコミ多数、サビ無数。 それになにより、給油口のフタがナイ! |
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たまたま通りすがりで見かけただけで、オーナーにお会いしたわけではないが、高齢者マークが付いていることからも、年配の方の持ち物なのだろう。 ナンバーは比較的近年に払い出されたもので、平成に入ってからのものと推定(私が以前持っていたレックスの番号に近い)。 それらから推理するに、軽自動車限定免許をお持ちのオーナーが、探しまわってなんとか入手した360cc軽自動車を、大事に使い続けているのではないかと思う。 となると、あまりにひどい痛みっぷりも、また価値を帯びて見えてくるわけで、これまた我ながら現金な話であると思う。 ミニカF4は昭和47年(1972年)より生産された、ミニカシリーズ最後の360ccモデル。 最近はさすがに少なくなったが、360軽乗用車で現役率が高いクルマというと、このミニカとホンダライフ、ダイハツフェローMAXが3大ネームであった。(あくまで私の住む地域での印象、私見ですが・・) 現存率は、新車時の販売台数、販売店の体制など、いろんな要因があるとは思うが、丈夫で長持ちするという事実なしに維持できる数値でないことは確か。 その点ミニカは満たしていたのかなあ。 | |
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最後の走行写真は、岡山県で撮影したもの。 運転手は年配の方で、古い当時モノのナンバーをつけていることから、恐らくワンオーナーカーなんだろうと思う。 岡山県民の必須アイテム、最上稲荷のステッカーもバッチリ標準装備。 4サイクルエンジンながら、2サイクルを連想させる軽い排気音を響かせ、私の前を通り過ぎていった。 | |
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このコーナーでは今回含め、3回連続でオールド・ミツビシミニカを取り上げてきた。 聞けばミニカは今年の3月末で生産終了となるのだとか。 このコーナーのミニカについては、はじめの2回は特に他意無くとりあげたネタであったが、3回目の今回は歴史ある「ミツビシミニカ」ブランドへのはなむけとして、頑張り続けるミツビシミニカを紹介することとした。 | |
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