キハ35・300番台(和田岬線専用車両)

今日のネタは鉄道モノ。
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え、あ、ウソ、ウソウソ、気ぃ悪くした?
Tt’s Joke!Joke!ここはじょーくあべにゅーデス。(HAHAHAHA)

2002年(平成14年)のはじめ、姫路市の郊外にあるJR西日本・姫路鉄道部に、見慣れない車両が現れた。
それはJR山陽線の支線、通称「和田岬線」でつかわれていた、特別仕様のキハ35型ディーゼルカー。

和田岬線は兵庫駅と和田岬駅の間、一駅だけを結ぶ延長2.7キロの枝線なのであるが、旅客列車は通勤客を乗せる朝夕のみの運転、混雑する朝夕、それとは対照的に人気のない昼間の姿など、鉄道マニアには知名度が高い。

今回写真を紹介するキハ35型300番台車両は、そんな和田岬線の特徴にあわせて製作された特殊な車両。(一般車両からの改造車)
まず客用の乗降扉が片側にしかない、これは始発兵庫駅と、終点和田岬駅には、同じ西側にしかホームが無いので、片側が不要だから。(反対側は、非常用扉として1箇所が残された以外は、鉄板でふさがれてしまっている。)
続いて2両でワンセットにされた車両のうち、片側はエンジンが付いていない付随車(トレーラー)であること。
日本の気動車で、エンジンなしの車両を組み込むことは、一部の例外を除いて珍しいことだと思うが、これは勾配がほとんどない和田岬線に限定使用という用途から可能になった仕様。
エンジンなし車があるということは、燃費や保守経費が節約できるわけで、実利に適う仕様であった。

そんな和田岬線のキハ35であったが、2001年(平成13年)7月の電化により不要となり、一族郎党全8両はその特殊性と、老朽化から転用されることもないまま廃車となった。
引退後しばらくは鷹取駅付近で留置されていたようだが、そのうちの2両(キハ35 303・キクハ35303)がどういう経緯からか、姫路まで回送されて留置されていたらしい。
姫路鉄道部に留置されたこの車両については、ネット上でもあまり話題にならなかったようで、情報がすくなく、詳細は不明。
私の記憶では数ヶ月留置された後(比較的長かったような・・)、いつのまにか姿を消したような覚えがある。
いずれにせよ、全車が解体され、現存はしていない模様。

この写真は2002年(平成14年)2月に撮影したもので、この少し前の年明け頃からこの場所に留置されていたと思う。
かつてこれらの車両が現役だった頃、一度だけであるが乗車する機会があり、かつての姿を思い出しながら撮影をした。
引退から間もないこともあり、車両に傷みはなかったように思う。

お約束の全く関係ない話であるが、この撮影場所のすぐ隣には○○ホテルがあり、カメラを構えていると通行人の目が気になって仕方が無い。
知り合いがこのホテルに商用で出入りしていた時期があったらしいが、入るのに恥ずかしくて仕方がなかったとか言っていたのを思い出す。ホテル満月城・長池温泉とか言っていた頃の話である。


和田岬方車両

兵庫方車両
1996年(平成8年)春に乗車した時の写真。
朝の下り和田岬行きに乗ったのだが、この日は土曜日で乗客もまばら、通常6両で運転される車両も、今日は2両のみといささか寂しい。
兵庫駅近辺では和田岬線の高架工事が進んでおり、ホームも仮設の土台や屋根が組まれていた状態であった。
資料がないが、震災後の再開発の一環だったのかもしれない。
震災から一年が経っていたが、あちこちに震災の爪あとが残っていた時期である。

上2枚の写真は、兵庫駅で撮影した編成のそれぞれ前後。
右側写真で確認できる車両番号は「キクハ35 303」、左側写真の車番は確認できないが、おそらくペアの「キハ35 303」だろう。
となると姫路鉄道部で出会った車両は、このときに乗った車両そのものだったわけで、偶然ながらちょっとした運命のようなものを感じる。
兵庫駅から乗り、往って還っての一往復のみの経験であったが、ゴロゴロとディーゼルエンジンを鳴らし、極々低速で進む車両の乗り心地は神戸市内の通勤路線とはとても思えないもので、面白くもあり、なんとも時代錯誤なようでもあり、不思議な心持ちがしたのを覚えている。

この車両が導入される以前、1990年(平成2年)までは、旧型客車の前後にディーゼル機関車をつないだ、いかにも怪しげな列車が運転されていたようだが、残念ながらこちらは未経験のまま。
前述のように電化され世代交代を果たした和田岬線であるが、最近廃止案がもちあがっており、数年のうちに廃止される見通しとのこと。
最後にもう一度乗りにいってみようか・・。

和田岬駅を発車して、兵庫駅到着までの前面展望。
いわゆる「かぶりつき」という奴です。
今なら恥ずかしくて出来ないでしょうが、あの頃ボクは若かった。

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