ホンダ・ホンダ・ホンダ・ホンダ

ホンダは低価格の二輪車が主力という時代が長かったこともあり、個人経営のモータース屋や、自転車販売店といった、小さな販売店が看板を掲げているケースが多い。
そんな販売店でよく見られたのが、赤い切り文字を白地の壁面に並べ、「HONDA」という表示をした看板。
それ自体にはなんの問題もないのだが、どういうわけかこの切り文字が脱落しているというケースが多く、なんだかカッコ悪い体裁となってしまっているものが多い。

例えばトップに掲げた写真は、「D」の文字が脱落して、「HONA」という表示になってしまっており、「ホナ」?「ホン・ア」?と首をかしげるような間の抜けた看板となってしまっている。

以下、同じような状態にある看板の写真を集めてみた。

こちらは「ONDA」。
先頭「H」が抜けて「オンダ」さんになってしまっている。

そういえば知り合いに「恩田」さんという人が居たなー。
関係ないけど。

次は、「O」の文字の一部が欠けた、「H )NDA」。
まだまだアマちゃん、序の口、甘口、溝の口。

しかし脱落した文字の破片が、どのように落下したのか、どうなってしまったかということを考えると、ちょっとコワイ気もする。

更に脱落が進んだパターン。
二文字しか残っておらず、全く意味をなしていない。

それでも何かネタ的なものを書こうと、「ND」とはなんぞやと検索すると、「ナンバーディスプレイ」の略くらいしかでてこなかった。
うまくいかないネー。

おお、そういえばニッサンディーゼルなら「ND」だな、わははのは。

これも「ND」の文字が残る同じパターンだが、「H」と「A」の一部分が往生際悪く残っている。

既に廃業したお店のようだが、ショーウィンドー左端に、レトロな面白い自転車が展示されている。
画面右上に上がっている看板、ブリヂストン自転車の図柄にあわせたものだろうか。

これも切り文字の一部分のみが残るケース。
上の写真よりも複雑な文字の残り方をしており、「O」は無傷、「N」の左下、「A」の右下が極々僅かに残るといった所に学術研究的な視点から興味を感じる。


本田技研工業の社長様。
御社看板の耐久性と老朽化の傾向、その課題について、研究論文を準備中であります。適価にてご提供いたしますので、ご連絡お待ちしております。

他の文字が全て脱落している中、何故か「A」のみが完全な状態でのこる不思議なパターン。

これも販売店としては廃業してしまっている店のようだが、「味じまん たこやき」の看板がかかっており、そちらの方では盛業中の模様。
しかしその看板もたこやきの「た」の字が消えてしまっており、看板の伝統を律儀に受け継いでいる。

既に何が何だか分からないパターン。
二面に渡って表示された、「HONDA」X2の10文字が、非常に自由奔放に、好き勝手に脱落している。
余談ながら、表示されている電話番号は、6桁の市外局番+4桁の市内局番という時代がかった仕様で、それがまたなんとも田舎っぽい。

まあ私の家も割と最近まで5桁の市外局番だったんで、あまり大きな声では言えないが・・。

そして遂に現れた全文字脱落のパターン。
うっすらと「HONDA」の文字が残っているところがまた侘しい。

白地の看板に赤い切り文字、水色のラインというデザインは、昭和40年代から50年代にかけてのものと思うが、この手の販売店は廃業してしまっているものも多い。
今の時代、個人経営の零細販売店は生き残りにくいのだろうと思う。

私の村でも、ホンダの看板を上げた「スズキモータース」という個人商店があったが、経営者が高齢となり廃業してから久しい。

最後は現在も盛業中の販売店の写真。
現行のウィングマークが入っているが、基本的なデザインコンセプトは、上で紹介してきたものと同一。

ここで何故に紹介したかというと、「豊田ホンダ」というその名称から。
電話すると「トヨタホンダです」、とかいう返事が返ってくるのかなぁ。
トヨタの本家と同じで、トヨダという読みかもしれんけど。

それがどうした?と問われれば返す言葉もないが、面白いと思いません?
思わない?
まあどうでもいいや。

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