この代のミニキャブは7年あまり生産された息の長いモデル。
今日お馴染みのハイルーフや、4WD仕様が登場したのはこのモデルから。
ハイルーフ仕様以外、外観上に大きな変更点は見受けられないが、グリルデザインは何度か変更されているようで、複数のパターンが確認できる。
ここではグリルデザインの変遷を中心に、モデルのバリエーションを紹介したい。

あらかじめ断っておくと、かなりいい加減です。
ちゃんとした歴史を調べたい方は、ググった方が幸せになれると思います。

昭和52年(1977年)登場初期のお顔。
グリルデザインは、縦に横に細かい桟が走る、なかなか手の込んだデザイン。
上級グレードには、横桟にメッキの飾りが付く。

私が撮影した前期モデルは、前面の社票は「M」マーク、エンブレムは「MINICAB WIDE 55」となっている。

しかし三菱自動車のサイトに掲載されている、登場初期のモデルでは、社票マークは赤いスリーダイヤマーク、エンブレムは「MINICAB 55」となっている。

初期モデルのみそうなのかもしれないが、少なくとも私は現車を見たことがない。

凝ったデザインの初期型グリルから一転、比較的シンプルなデザインの、一体物のグリルに変更。
簡略化によるコストダウンですかね?
Mをデザイン化した、三菱のマークが大型化した。

私の子供の頃の話であるが、このMマークと、いすゞのマークを混同していた時期がある。
このマークは比較的短期間使用されたのみで、「MMC」マークに変更されてしまうのだが、「混同されることが多かった為変更」という記事を某所で見た。
それが本当ならば、私だけかと思っていた間抜けな人が、結構居たということになる。

またもやグリルのデザインが変更。
ヘッドライトの内側寄りに、外気取り入れの為のスリットが入っている。

グリルの下に付くエンブレムから、「WIDE55」の文字が削られ、「MINICAB」の単独表記となった。

社名マークが、「M」から「MMC」に変更。
上級グレードでは、グリルに赤いピンストライプが入り、グリル下の「MINICB」エンブレムも省略される。

謎のグリル

MMCマークが斜対向に2つも付いた上、スリーダイヤマークまで取り付けられた豪華仕様。

三菱自動車工業謹製の試作モデルとかだったら、大スクープとなるのだろうが(あくまで狭い世界で・・)、そんなうまい話が落ちている訳がない。

オーナーの好みによる、自作ドレスアップモデルというところかな。

カラードバンパー

ボディ同色バンパーを装着した、なんとも豪華なトラック。

今まで撮影してきた同型車では、同色バンパーを装着したトラックモデルは見当たらず、やはりこれもオーナーのDIYによるものなのだろう。

パッと見た限りでは、違和感なくキレイに塗られていたように見えた。

いまなお現役

最も初期のタイプなら、30年以上前の年式となってしまうモデルであるが、当地では現役のものをまだ見かける。
但しその殆どはトラックモデルで、さすがにバンはそれほど見かけない。
私個人の印象としては、同時期の軽トラックの中では最も現存率が高いクルマだと思う。

これについては、土地柄とか、新車当時の販売数とか、いろんな要素があるとは思うが、やはり丈夫で長持ちするクルマだったのは事実なんだろう。
次点は同じハートを持つ、ポーターキャブ位だろうか。後は横並びという感じで、明らかに最も少ないのはスズキキャリィ。

いまなお現役 2

上で紹介したミニキャブは大変キレイなモデルであったが、こちらはサビの涙があちこちに見られる歴戦の勇士。

21世紀の御世まで現役で生き残ることのできた個体は、比較的キレイなものが多いように思う。

キレイだから生き残れたのか、生き残れたくらいだからキレイなのか、理屈が逆転しているような感があるが、雨ざらしで酷使されたような個体は早々に廃車になってしまったのだろう。
別項で紹介するが、この世代のクルマはサビに大変弱い。

いまなお現役 3

これもキレイな生き残りの一台。
モデル中期に追加された4WDモデルで、フロントバンパー下に付くガードパイプなど、RV的な装飾も見られる。

いまなお現役 4

現役??
ということにしておこう、ナンバープレートがちゃんと付いてるからね。
左右ヘッドランプにそれぞれ同じ色、同じ量のサビ水が溜まっているところがなんともほほえましい。

かなり以前に撮影した写真であるが、最近通りかかったところその姿は確認できなかった。
元気に公道復帰してくれていることを祈ろう。(とは、スズメの涙ほども考えていない)

今なお現役 5

消防団ではお馴染みの存在のミニキャブ消防車。
新旧含め、私の住む地域では、サンバーよりもメジャーな軽消防車だと思う。

この世代のミニキャブ消防車も複数台が地元消防団で採用されていたが、私の知る限りでは全て退役済み。
この写真はたまたま出先で撮影したもの。

この手のクルマの常で走行距離は少なく、ボディの状態も大変良かった。
ただ、下回りにベース車の塗装と思われる白色が残っていて、へんちくりんなツートンカラーみたいな感じがあったのはいささか残念。

今なお現役 6

某社の自衛消防隊にて現役のミニキャブ消防車。
構内専用車らしく、ナンバープレートは付いていない。

デボチンに輝くスリーダイヤマークは、後付けのものだろうか。
そういえば、上で紹介した三菱マークだらけのミニキャブと、スリーダイヤの大きさ、配置などがよく似ているような気がする。

今なお現役

ではないな・・。
残念ながらお役御免になったしまった模様のミニキャブ消防車。
ポンプ、赤色灯などの装備は既に取り外されている。

荷台の補助席の配置などは、上で紹介した消防車と同じようだが、標識灯、投光器、モーターサイレンなどの種類や配置が違っている。
艤装メーカーによる違いなんですかね。

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