急行砂丘
岡山ー鳥取間の急行列車であった砂丘号。岡山県北、鳥取地区の貴重な足として長年活躍したが、平成9年秋智頭鉄道経由の特急いなば号に後を譲り姿を消した。
最期までタブレットの通過授受が残っていた事や、ロケーション良さから晩年は鉄道マニア垂涎の的となり、連日マニアでにぎわったと云う。(私もそのひとり)
砂丘の走る津山・因美線は私の家からそう遠く無いことも有り、割と気軽に撮影に行けた。
私が撮影に行っていた頃は、砂丘フィーバーが始まる前だったのか、それほど同士の姿を見かけることは無かった。
因美国境付近は見事な山岳風景が広がり、好ポイントが点在していた。
津山側からは分水嶺まで長い登り坂となる、砂丘号はエンジンを力強くうならせ、低速ながらしっかりと坂を上ってゆく。
因美線名物タブレットの通過授受、以前はどこでも見られたものらしいが、近代化の波により最期はここで見られるだけとなっていた。
写真は高野駅で撮影したもの、いかにもベテラン然とした中年の駅員さんが一人で勤務しておられたが、砂丘廃止と共に無人化されたらしい。
平成元年鳥取駅で撮影、この頃はまだ国鉄急行色の車両が主役で有り、ヘッドマークも旧型の物が取り付けられている。

高架で近代的な装いの鳥取駅だが、発着する列車は国鉄式の古色蒼然たる車両ばっかりだったのが面白かった。

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