スバルR−2
最近愛称が復活したスバルの軽自動車R2。
正確な名称は、360cc時代に活躍した方が「R−2」、現在販売されているのがハイフンのない「R2」となる。
私自身今まで使い分けをしてこなかったが、これからはちゃんとやります。


トップに上げた個体の、後から撮影した姿。

秋空の下のんびりと日向ぼっこを楽しむ姿がほほえましい。
相当に痛んだ状態であるが、対のヘッドランプがキチンと残っていることで案外可愛らしいイメージが残っているように思う。

何年も放置され、時がとまってしまったような廃車置場にて。

昭和50年代に活動を止めてしまったスクラップ置き場らしく、旧車ばかりが山積みになり無残に朽ち果てていた。

撮影したのは2年程前。最近再訪したが、廃車は処分されキレイに片付けられてこのR−2も姿を消していた。

この手の廃車置場は最近急激に姿を消しつつある、あの法の影響が大きいのだろう。

同じく旧車がたくさん集められた廃車置場の遠望。
遠目ながらコンパーノや510ブルーバードの姿も確認できた。

小奇麗に整理されている様子だったので、業者か個人の趣味で集められたものなのかもしれない。

これまた遠目で撮ったR−2。
ナンバー付きだったものの、錆が結構出ている。

頭を押さえつけられたR−2、上はライバルホンダのN360。
R−2は販売当初に爆発的に売れ、トップセールスを誇ったものの、数ヶ月のみで販売首位から陥落。以後トップセラーの座に戻ることはなかった。

ここまで書いてきて気づいた、今回載せた写真は後姿がやけに多い。
空冷だから仕方がないけど、通気のためのスリットがズラリと並ぶさまはちょっと古くさい気がする。

基本形 ヒゲ有り 水冷 空冷・グリル付き

ここで一つ、R−2の顔の変遷を紹介。
初期のフロントマスクには凝ったオーナメントが3つも付いているが、その割にはすっきりあっさりとしたクリーンな印象がある。
ヒゲのような大型ガーニッシュが設けられたのは、新車効果も薄れた1年程後。かつてのフロンテなどでは「車にラジエーターグリルは付き物」という声からダミーグリルを設けていたが、R−2のこれもラジエーターグリルをイメージしたものだろうか。
大幅に顔が変わったは、水冷エンジンが追加された昭和46年10月から。
水冷化によって運転席側最前部にラジエーターが設置され、大型のグリルも設けられた。
しかしラジエーターが位置するのは車幅の半分程度で、大型グリルのうち横半分は空気の通らないダミー。しかも横半分のグリルだけでは冷却開口部が足らず、グリル下のパネルにポッカリと空気穴が開いているという、なんとも中途半端な仕様。

この時期の自動車業界は初期のマイカーブームから次の段階に入り、どのメーカーも目新しさの表現と、古臭さからの脱却に躍起になっていた。

迷走とも言えるR−2のめまぐるしい変化は、そんな業界の中で暗中模索するスバルの姿そのものだったのだろう。

平成12年神戸のイベントで見かけたR−2、登場当時のデザインを保つとてもキレイで可愛いモデル。
私はこの初期タイプのデザインが一番好き、また現在一般にもっとも人気があるタイプだと思う。

上で初期「基本形」として上げた写真ではウィンカー部分がフォグランプとなっているが、厳密に言うと大型ウィンカーが付いたこのタイプが最も基本的な形となる。(こちらと見比べる為に上げた)

強面の水冷エンジン車。
水冷車は「Lシリーズ」と名乗り、併売された空冷シリーズよりも高級感をアピールしたラインナップが展開された。

真ん中の突き出た鼻先に、「おにぎり」「豚鼻」と称される現行インプレッサや、マイナー前のR−2の鼻先を連想しないでもない。

グリル下の開口部に立桟のメッシュが入っている、広報写真ではここは大きな一体型の開口部となっており、この様な仕様は見たことがない。

追記
大判の広報写真を見る機会があり、正体が判明。
縦桟が入ったこのカバーは純正品のようです。
純正の場合黒く塗られていた為、「一体型の開口」に見えていたみたいです。となると、ボディカラーと同じ白に塗ったのは誰だ?という話になるわけですが、これはオーナーの手によるものでしょうか?

遠ーく離れたところから望遠レンズで捕らえた水冷R−2。
厳ついグリルが欠品で、なんとも間の抜けた顔つきとなってしまっている。

右はポーターだろうか。

私の友人が乗っている新型R2。
彼の初めて愛車は私が譲ったレックス、その後新車で買ったヴィヴィオを経て、今は写真のR2に乗っている。
彼の出身地ではスバル販売店の勢力が非常に強く、小さい頃からスバルに馴染んできたうえ、偏執的な私の洗脳もあってスバル車に馴染みを感じているらしい。まあスバリストと呼んで良いでしょう。

この車、好き好みがはっきりとするデザインであるが、私としてはグリルデザインの癖の強さが今ひとつ好みではない。
ただこのアクの強さは、RR時代のスバルレックスに共通する何かを感じる様な気がするのだが、如何なものか。