スバルレックス

顔をひん剥かれ、なんとも恐ろしい御面相となった2サイクルレックス。
フロントマスクの部品が全て失われている中、右ヘッドランプがしぶとく残っている(残している?)のが不思議でもあり、不気味でもある。
マスクの外れたウォーズマンみたいですな、あれは子供心にも怖かったもんです。

トップに上げた写真にエンブレムが写っているが、登場当時の最上級仕様である「カスタムL」グレード。
車内をのぞくと、8トラステレオなどが残っていた。

これまたフロントマスクがガイコツの様になった、お気の毒なレックス。
エンジンルームのフードがなく、中身のエンジンもどこに行ったのやら、もぬけの殻。
燈火類のレンズも殆どが見当たらず、オイハギにでもあった様な無残な状態。
でも車の中央部分、キャビンは欠品もなく綺麗なまま。
部品取りとして活用されているのかな?

続いて、またもや無残極まりない姿をさらすレックス。
「レックス顕彰会」の会長としては、最敬礼をして鎮魂歌の一曲でも歌わねばならぬところだが、草ヒロ愛好者としての立場もあり、ニヤニヤと緩みそうになる顔を引き締めて撮影を行ってまいりました。

冗談はさておき、ものすごい状態となってしまったこの車、フロントマスクが残っているのでレックスと分かるものの、後ろから見た状態では全く形状をとどめておらず、車名すら判別するのが困難。
落石でも食らったか、それとも崖から転落でもしたか?

元々はライトバンであったらしく、近くでよくよく観察するとハッチドアの残骸が確認できた。
この当時の商用車としては珍しく、カークーラーが装備された贅沢仕様。
辛うじて原型をとどめているダッシュボードの助手席側に、吊り下げ式のクーラーユニットが見える。



別に意図したわけではないが、グチャグチャのスクラップ状態が続く今回のレックス特集。
これは廃車置場で撮った写真、廃車置場だからボロボロでもショガナイネー。
この廃車置場で、10年以上まえからこの状態のレックス360。

360時代のレックスはグリルデザインをはじめとして、細部のデザインが頻繁に変更されている。このタイプのグリルは360末期のもの。




これは他所様のお宅の庭外れに放置されていたレックスバン。
リアのバンパーが失われて、臓物の一部が飛び出しているのが見える。(どうもハシタナイ表現が続きますな・・)

この写真、HP閉鎖後に導入したズームレンズ付きのデジカメで撮影したもの。
以前なら400ミリ望遠レンズを装着した一眼レフなどを用いて、ものものしい姿を以てして撮影していたものだが、デジカメなら少しは怪しい雰囲気も打ち消せるのではないか・・、と自分では思っている。

民家の納屋で眠るレックス。
動かなくなってから相当に時間が経っているものと思われるが、屋内保管で毛布までかけられている所にオーナーの愛を感じる。

石川県小松市の日本自動車博物館の展示車、レックス5。

この博物館、遠方ということもあってなかなか訪ねることができなかったのだが、ここ数年機会があり2度ばかり訪問している。

クラッシックカー、スポーツカーの他、比較的マイナーな国産車が多数展示されているのが特徴で、レックスのように一般的に趣味車ではない車も展示されているのが嬉しい。

このような形で展示されているレックスは日本でもここ位なものであろう。

アマガエル色をしたレックスのスゥイングバック。
なんとも毒々しい色であるが、れっきとした純正カラー。
この当時のレックスには真っ赤とか、真っ黄、真っ青といった派手な色が用意されており、なかなかにカラフルであった。
もちろんスタンダードな白、銀色などもラインナップされており、私の記憶ではこういった地味系の色の方がよく見かけたような気がする。

バックミラーが社外品と思しきドアミラーに交換されている、その雰囲気がなかなか80年代ティスティー。

同じリアエンジン車のスズキフロンテでは早くから取り入れられていたガラスハッチだが、レックスでは大きなハッチドアーを持つライトバンがあった関係からか、かなり後期になってからモデル追加とされている。

後で顔をのぞかせているのは、富士重工のレールバス。

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