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| いすゞTSD 鼻の突き出たボンネットトラック。 昭和30年代後半以降、キャブオーバータイプ車に比べ積載効率の劣るボンネットタイプは急速に姿を消してゆく事となる。しかしボンネットトラックの中でも、ダンプカーにはボンネットタイプを求める根強い需要が有った。 ボンネットタイプのダンプカーが好まれた理由はそのハンドリング故との事で、悪路や山間の狭隘路を走行する事の多い建設・山林業が主たるユーザーであった。しかしそのボンネットダンプカーも、昭和40年代後半にはキャブオーバーに取って代わられる事となる。 そんな中、最後まで生き抜いたボンネットトラックが全輪駆動トラックという特殊用途車。 いすゞのボンネットタイプ全輪駆動トラックは4輪駆動のTSと、六輪駆動のTWが有り、なんと昭和60年代まで生産されていた。また豪雪地帯向けにバスボディを架装した全輪駆動バスも用意され、不整地の多い建設現場での人員輸送車などとして重宝がられたという。 このタイプのバスは他社にも存在したが、現存するものはTSをベースにしたベースにしたいすゞが最も多いようである。 写真のクルマはとある山奥の町で現役のいすゞ、雪が降る度に出動して除雪活動に活躍している。ここ数年見かけなかったので、既に廃車になっているものとばかり思っていたのだが、たまたま私が見かけなかっただけらしく、今年の時点では元気な姿を見ることができた。冬季以外の時期は、専用の車庫で「冬眠」ならぬ「夏眠」をして冬が来るのを待っている。(2000.10.23) |